富士フイルムがインスタントカメラ用フィルム「FP-100C」の販売をついに終了
By Attila Siha
富士フイルムがポラロイドカメラ用のカラーフィルム「FP-100C」シリーズの販売数量が減少したのに伴い、生産・出荷と販売を2016年春をめどに終了すると発表しました。
インスタントカラーフィルム「FP-100C」販売終了のお知らせ : お知らせ | 富士フイルム
http://fujifilm.jp/information/articlead_0384.html
販売が終了となる製品は剥離方式のインスタントカメラ用フィルム「FP-100C」シリーズの「FP-100C PS 1」「FP-100C PS 20」「FP-100C PSSL 1」「FP-100C PSSL 20」。在庫がなくなり次第、販売が終了となり、最後の出荷は2016年春頃になる見込みです。富士フイルムはFP-100Cの提供を継続するため企業努力を続けてきましたが、デジタルカメラが主流の流れの中、生産数に見合う販売数を維持できなくなったとのこと。富士フイルム「チェキ」や専用フィルムなどは引き続き販売されます。
海外メディアFast Companyでも、富士フイルムの発表が報道されています。2008年にポラロイド社がインスタントフィルム事業から完全撤退してからも、富士フイルムは10年以上にわたってインスタントフィルムの提供を続けてきたわけですが、4月以降はフィルムの入手が困難になることが予想されます。Fast Companyは愛好家が市場のFP-100Cを確保しようと動くことで、4月より早く販売が終了する可能性も十分に考えられると報じています。
The Last Film For Millions Of Classic Polaroid Cameras Is About To Go Away | Fast Company | Business + Innovation
http://www.fastcompany.com/3057289/the-last-film-for-millions-of-classic-polaroid-cameras-is-about-to-go-away
なお、ポラロイドカメラ用インスタントフィルムの製造・販売を続けているImpossible社は、スマートフォンで撮影した写真をインスタントフィルムで現像できる「INSTANT LAB」という製品を販売しています。今後ますます厳しくなることが予想されるインスタントフィルム業界ですが、デジタル時代の脇を細々とでも生き残っていくことはできるのでしょうか。
Instant Lab | Impossible Tokyo KK. Analog Instant Film and Cameras.
https://www.the-impossible-project.jp/instantlab/intro/
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