史上最大の開封の儀、KLM航空の「ボーイング787 ドリームライナー」の映像が公開中
スマートフォンやPCなど、新しい機器が登場した際には競い合うように製品を開封する「開封の儀」がネットに多く投稿されるようになりましたが、KLMオランダ航空は2015年11月に新しく受領した新造機「ボーイング787 ドリームライナー」を使った世界最大級の開封の儀をYouTubeで公開しています。
Unboxing the new KLM Boeing 787 Dreamliner - YouTube
「まだ誰も見たことがない 最大の開封の儀」というフレーズでムービーがスタート。
4名のスタッフが向かう先は、KLMのロゴがカラーリングされた巨大な倉庫。
世界最大の開封の儀ということで、フタ(?)を開ける時には業務用の巨大なスイッチが使われます。
「ゴゴゴ……」と扉が開いたその先には……
ピカピカに輝くボーイング787「ドリームライナー」の姿。
タラップを上がって機内へ入ります。
コックピットのシートにもまた保護用のビニールがかぶせられている状態。一つ一つ取り外していきます。
パネルに灯がともり、機体に息が吹き込まれます。
2本のスロットルレバーもビニールが外され、いよいよ稼働開始。
787型機には、パイロットの目線に飛行情報を映し出すヘッドアップディスプレイが標準で装備されており、視線を前方から外すことなく機体の姿勢などを確実に確認することが可能。
「いいね」といわんばかりに笑みを浮かべるキャプテン(機長)とコーパイ(副機長)の2人。
一方の客室でも開封の作業が進められます。
次々とビニールシートを外すキャビンアテンダントの女性。
頭上に荷物を収納するオーバーヘッドビンに取り付けられた、水色の封印シールを外していきます。
座席前方の11インチスクリーンの保護フィルムもペリッと剥がして進められる準備。
客室窓の保護フィルムも剥がされて行きます。こんなシーン、なかなか見ることがありません。787型機は、機体に複合素材を用いたことで窓の大型化に成功。そのため乗客はさらに外の風景を楽しめるようになっています。
大型化された窓に加え、787型機は従来使われていたスライド式の日よけの代わりに、電気的に光の透過度を変更できる調光システムが取り入れられています。このように、窓の下にあるスイッチを押すと……
このように、窓が真っ黒になって透過する光を少なくしてくれるようになっています。
エンジンまわりもピカピカの状態。787型機は別名「空飛ぶ発電所」とも呼ばれる機体。2基のジェットエンジンに搭載された巨大な発電機で電力を生み出し、従来の油圧式から電気式に置き換えられたシステムを動かします。
機内の調光システムにはLEDを採用。このように調光パネルをポチポチと触ると……
照明の色温度を自在に変化させることができます。これにより、時間帯などに合わせた柔軟な環境作りができるというわけです。
KLMの787型機では、シートを斜めに配置した「ヘリンボーン配列」をビジネスクラスに導入。これによって座面をフルフラットにできるメリットと、全ての座席から通路に直接アクセスできる特徴を備えます。
また、機内には本格的なコーヒーを楽しめるエスプレッソマシンが導入されているとのこと。
3人で自撮りを楽しむフライトクルー。このようにして撮影した写真を……
上空でもインターネットが使える機内Wi-Fiを使えば、空の上からFacebookに投稿ができるというのも、最新型の機材ならではといえそう。
KLMが導入したのは、787型機のなかでも最新型で客席数を増やした延長型の787-9型機。同型機は日系航空会社のJALやANAでも導入されており、より快適なフライトを体験できるようになっています。
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