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Windows 10 Mobile搭載「Lumia 950 XL」分解レポート登場、虹彩認証センサーや液冷システムの正体が明らかに


Windows 10 Mobile搭載のMicrosoftの新型フラッグシップモデルとなるスマートフォンが「Lumia 950」「Lumia 950 XL」ですが、2015年11月の発売を前に、Lumia 950 XLの実機を分解したムービーが登場しています。

Lumia 950 disassembly - YouTube


ムービー中ではいくつかのマークが表示されるのですが、赤と黄の四角と丸は、壊れやすいパーツがある場所で、細心の注意を払う必要があることを示します。黄色のピンは特定のパーツや作業位置を示す時に表示されます。ゴミ箱のマークは、再利用不可能なパッキンなどを示す時に表示されるようになっています。


分解に使われる工具はこんな感じ。


まずはLumia 950 XLの背面カバーを指で持ち上げて……


取り外します。


バッテリーパックも取り外したら、全部で12カ所のネジを反時計回りに回していきます。


すると、チップ類を覆うカバーが外れるようになりました。


これからメインボードなどを分解していくのですが、まずはバッテリーのバックカバーをピリピリと剥がします。


上から順番に「ディスプレイポートコネクタ」「メインボードコネクタ」「サイドキーコネクタ」が接続されているため……


ゴムべらで全て外しておきます。


さらにメインボードのピンの場所からゴムべらを入れていけば、基板が外れるようになります。


なお、基板を持ち上げた裏側に「フロントカメラコネクタ」が接続されているので要注意。


メインボードが外れたら、各種パーツも全て取り外していきます。まずは「カメラコネクタ」を除去。


「AVジャックコネクタ」


さらに「MicroSDカードリーダーコネクタ」


「セカンドカードリーダー」も取り外しますが、2つ目のMicroSDカードリーダーコネクタは、デュアルSIM端末だけの手順です。


メインボードのパーツの除去が全工程終了、本体に戻ります。


「eye I.D.センサーコネクタ」を取り外し。Lumia 950 XLに搭載されている重要な機能のひとつ「Windows Hello」を可能にするパーツであり、スマートフォンに顔を見せるだけで、虹彩認証によりロックを解除できるわけです。


さらにコネクタのサポートも取り外すという指示があり、ムービーを見ながら同じ手順を行えば、全てのコンポーネントを傷つけることなく分解できるようになっています。


ゴムべらとピンセットを駆使すると、「サブメインボード」を取り外すことができました。


ピンセットで取り外しているのは「フロントカメラ」


こっちは「バイブレーションモーター」


「LED」を取り外せば……


ほとんど骨組みだけになり、L字型の「ヒートパイプ」が出現。Neowinによると、Lumia 950 XLは4K/60fpsムービーを撮影可能で、外部HD(1920x1200)ディスプレイに出力可能であり、同時にWQHD(2560x1440)ディスプレイにも異なるコンテンツを出力する機能があるため、液体冷却システムは不可欠、と説明されています。Lumia 950 XLには8コアのSnapdragon 810が搭載されていますが、通常より長いヒートパイプで、Snapdragon 810に対処できるのかが気になるところ。


残るは「スピーカー」や……


カメラ下部にある「フラッシュ」のパーツ


カメラ部分のLEDカバーは裏面から押し込めば外れます。


カメラのカバーは内側から押し込んで外すようです。


あとは細かいパッキンなどを除去すれば、完全に分解完了です。


というわけで、全てのパーツを分解するとこんな感じになりました。

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in モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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