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Googleがメールアドレスを入力すればその持ち主をターゲットに広告を表示可能な「Customer Match」を発表

By 陳 好酸

インターネット上には至る所に広告が表示されまくっていますが、顧客が興味を持つであろう広告をドンピシャで表示させるのは大変なものです。そんな中、広告と顧客のマッチングを目指したGoogle AdWordsのターゲティング広告サービス「Customer Match」が、Googleから発表されました。これは、特定の人物のメールアドレスを入力することで、YouTubeやGoogle検索、Gmailなどのプラットフォーム上で、広告主がメールアドレスの持ち主に広告を表示させることができるようになる、というツールです。

Inside AdWords: Google brings you closer to your customers in the moments that matter
http://adwords.blogspot.jp/2015/09/Google-brings-you-closer-to-your-customers.html


Google Will Target Ads Using Email Addresses - WSJ
http://www.wsj.com/articles/google-will-target-ads-using-email-addresses-1443468445

「Customer Match」は、広告主がすでに入手している顧客のメールアドレスを使うことで、特定の顧客に向けてターゲティング広告を表示させることが可能になるというツール。


例えば、顧客が洋服を購入した際にお店のポイントカードを作成し、メールアドレスを記入したとします。洋服店は入手したメールアドレスを「Customer Match」を使ってAdWordsにアップロードするだけでOK。あとは、メールアドレスの持ち主がYouTubeやGoogle検索などのGoogle関連サービスを使用している際に、ポイントカード作成時に記入したものと同じメールアドレスでGoogleにログインしていれば、洋服店による広告が表示されるというわけです。

広告主がターゲティング広告を出したい場合、顧客のメールリストを作成すればOK。詳細な手順は以下のヘルプページに記されています。

顧客のメールリストを作成する - AdWords ヘルプ


さらに、YouTubeおよびGmailでは顧客のメールリストに基づいた「類似ユーザー」という機能も使用可能となります。これは、広告主が作成した顧客のメールリストが最小要件を満たしている場合に自動生成されるもので、リマーケティングリストと同様にキャンペーンの広告グループに追加することで、これらのユーザーに対しても広告を配信可能となります。

なお、Googleによると「Customer Match」と「類似ユーザー」という2つの機能は2015年10月中には使用可能になる、とのことです。

・おまけ
Googleは、Google関連サービスを横断してアプリ広告を配信できるツール「Universal App Campaigns」を発表しており、9月29日から利用可能となっています。

これはGoogle検索、Google Play、YouTube、Google Display Network(GDN)などを横断してアプリ広告を表示させることができるツールで、実際に同一の広告が異なるプラットフォーム上に表示されるとこんな感じになります。

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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