国によって異なる世界中の「乾杯!」の言葉&作法をまとめたムービー
日本ではお酒の席が始まる時に、全員でグラスを掲げて「乾杯!」の合図とともに近くにいる人とグラスをぶつけ合って飲み始めます。国によって「乾杯」の言葉が違うのはもちろんのことですが、グラスをぶつけてはいけなかったり、人数分のビールではなく大瓶をグラスで分け合ったりと、国によって異なる習慣や作法があります。そんな世界中の「乾杯」の作法をまとめたムービーが公開されています。
How to Toast Around the World - YouTube
◆ドイツ
まずは飲む前にお互いのグラスを「カチャン」と当て合います。
そしてグラスにビールを注いで、アイコンタクトを行いながら……
「Prost!(プロースト)」がドイツ語の「乾杯」に当たります。アイコンタクトを行うのは、ビールに毒が入っていないことを示すため、目を見ながら相手のビールが自分のグラスに入るくらい力強くぶつける習慣があったため、と言われています。
◆ハンガリー
自分のグラスにビールを注ぎます。
ハンガリーでは、絶対に相手のグラスに自分のグラスを当ててはいけません。
それは「相手に対する攻撃」と受け取られかねないとのこと。
乾杯の言葉は「Egészségére!(egg-esh ay・ged・reh)」。
◆アルメニア
1本のボトルをみんなに注いでいき、最後の一滴が入った人が次のボトルを買う、という習慣があります。
つまり、友達への好意を示すには、自分のグラスでボトルの中身がなくなるようにすればOK。
乾杯の時は日本と同じくグラスをぶつけ合って「Կենացը(gen・ots・it)」。
◆ブラジル
大きなグラスを1本注文して、小さなグラスでビールを分け合って飲みます。
冷たいビールを飲むのは日本と同じ。1本をみんなで飲むことが楽しみにつながるとのこと。
「Saúde!(サウージ)」でパーティが始まります。
◆中国
おのおのでビールをグラスに注ぎます。自分で注いでも、誰かに注いであげてもOK。
乾杯に似た発音で「干杯(ガンベイ)」。
グラスを当てて乾杯しますが、当てる時にその場のホストよりグラスを高くするのは御法度。
失礼に当たる行為のため、すぐさま一番上に掲げられたグラスが手で押し下げられ……
ホストである手前のグラスが一番高くなりました。日本でも同じようなマナーがありますが、全員が必ず行っているほどではありません。中国では目上の人などに敬意を示す作法に当たるため、忘れないようにした方が良さそうです。
◆日本
隣の人にビールを注いであげましょう。
ただし、自分のグラスに自分で注いではいけません。
もちろんかけ声は「乾杯!」
◆アイルランド
友達同士で飲みに来たら、1人が全員分のビールを購入します。
自分が全員分のビールを買ったら、次の回は別の人があなたのビールを買ってくれるはず。
乾杯の合図は「Sláinte!(スランチェ)」。
◆アメリカ
全員のグラスにそれぞれがビールを注いだら……
主賓に対して乾杯の辞を捧げます。
その後にみんなで乾杯、という流れ。言われてみると、アメリカ映画でよく見かけるような気がします。
乾杯の言葉は「Cheers!(チアーズ)」です。
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