レビュー

無料で30秒ごとの雨雲の動きを世界最先端の気象レーダで3D表示し突然の豪雨を5分前に通知する「3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~」


世界最先端の気象レーダを使用し、3次元降雨データをリアルタイムで観測処理、データを配信することで雨雲の動きを3Dアニメーションで表示してくれるのが情報通信研究機構(NICT)と天気予報サービス「ライフレンジャー」が共同研究で実現したアプリ「3D雨雲ウォッチ」です。従来型レーダでは5分間隔だったところを30秒間隔で観測可能で、豪雨がやってくる5分前には通知でお知らせしてくれすばやく避難できるとのことなので、実際に使ってみました。

3D雨雲ウォッチ ~フェーズドアレイレーダ~
http://pawr.life-ranger.jp/

3D雨雲ウォッチはAndroid向けアプリなので、まずはGoogle Playからアプリをインストールします。

3D雨雲ウォッチ~フェーズドアレイレーダ~ - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.mti.phasedarray



「同意する」をタップ。


アプリがインストールされたら「開く」をタップします。


3D雨雲ウォッチは最先端の「フェーズドアレイ気象レーダ」を利用し、30秒ごとに雨雲内部の様子を3D観測しています。 フェーズドアレイ気象レーダは多数のアンテナ素子を配列し、電子的にアンテナビーム方向を変えることが可能で、ゲリラ豪雨が地上に達する10~15分前には雨雲を察知し、上空に積乱雲が現れ成長する様子を表示します。ということで、簡単な説明が始まるので画面をスライドして進んでいくと……


危険度の高い豪雨をお知らせしてくれる通知の設定画面が現れます。


通知する時間帯はデフォルトでは「7時~21時」となっていますが、夜間でも活動する人の場合は「常に通知する」をオンにすればOK。また一度通知した後に再通知する間隔は30分・1時間・3時間・12時間から選べるので、今回は30分に設定してみました。設定が完了したら最後に「はじめる」をタップ。


これがホーム画面。画面上部には「現在地周辺」の情報として「上空の雨量は、豪雨危険レベルの量までは観測されておりません。」と表示されています。


スライドを動かせば真ん中の3Dマップを10分前までさかのぼって表示させることが可能。なお、雨雲の黄色い部分は「小規模の災害が発生しやすくなる強い雨(10~30ミリ未満)」で、青い部分は「地面に水たまりができる本降りの雨(5~10ミリ未満)」、最高レベルは赤色で、「大規模な災害が多発するレベルの豪雨(50ミリ以上)」となっています。


右下にある「視点切替」をタップすると、3Dではなく、上空から見た2Dマップが表示されます。


観測対応地域は大阪府全域、京都·滋賀·兵庫の一部なので、マップを動かせる範囲には限りがあるのですが、画面を右上にスライドさせると先ほど3Dマップで見えていた雨雲を海の上に見つけました。


3Dマップだとイマイチ雨雲の動き方が分かりにくい場合でも……


2Dマップのスライドを動かせば、具体的にどのあたりの上空を雲が移動しているのか分かりやすくなりました。


「地図の回転」をタップし、スライドを左右させると、2Dマップをくるくる回したり……


3Dマップを回転させたりできます。


「画面の見方」をタップすると雨の強さの目安が記載されていました。


描画される雨雲は高度2km以上の高さにあるため、地上に雨粒が落ちてくるまで5分程度の時間があるとのこと。そのため、アプリを使えば5分前に雨雲を察知し、すばやく屋内に避難できるわけです。


本当に30秒ごとに更新されているのか?と思い確かめてみたところ……


アプリを開いている最中にデータが自動更新されるわけではないのですが、時間が経過した後にアプリを開きなおすと、ちゃんと30秒ごとの更新が行われていました。


実際にゲリラ豪雨がやってきた時にはこんな感じで3Dマップ上の赤い部分が増えます。


また、アプリ使用中にはゲリラ豪雨が訪れなかったのですが、実際に通知が来ると以下のような形になるようです。


なお、アプリは2015年10月30日までの約3カ月間公開され、iOSおよびApple Watch向けアプリは8月以降にリリースされる予定とのことです。

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in レビュー,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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