ハードウェア

わずか1000円の激安コンピューター「CHIP」とは?


数千円で手に入れられるシングルボードコンピューターとしては「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」が有名ですが、これらの安価なコンピューターでプログラミングを学んだりオリジナルの電子工作ガジェットを作ったりする「Maker」と呼ばれる電子工作ファンが世界中で増殖中です。そんな中、Makerへのハードルを大きく引き下げてくれそうな激安9ドル(約1000円)のワンボードコンピューター「CHIP」が登場しました。

CHIPがどのようなコンピューターボードなのかは以下のムービーを見ればよく分かります。

CHIP The World's First Nine Dollar Computer by Next Thing Co - YouTube


これが世界初、わずか9ドル(約1000円)のコンピューター「CHIP」です。


CHIPはコンポジットケーブル、VGAケーブル、HDMIケーブルでディスプレイと接続できます。


CHIPはドキュメントファイルをオンボードのストレージに保存でき、Wi-Fiモジュール内蔵なのでネットを楽しむことが可能。


Bluetooth接続のゲームコントローラーを使ってゲームをすることもできます。


これは「Pocket CHIP」というキーボード・タッチスクリーン搭載の専用端末。


背面にCHIPを取り付ければ……


いつでもどこでもCHIPを持ち運んで楽しむことができます。


CHIPはわずか9ドル(約1000円)のコンピューターで、学生、研究者、高齢者、アーティストそしてハッカーなど、あらゆる人が使えるコンピューティングツールです。


CHIPには1GHzのプロセッサ、512MBのDDR3メモリ、4GBもフラッシュメモリストレージを搭載。さらにIEEE 802.11b/g/nのWi-FiやBluetooth 4.0にも対応しています。


搭載されているのはオープンソースの「CHIP OS」というOSで、UIはこんな感じ。誰でも簡単に作業できるように配慮されています。


インターネットを閲覧したり……


無料のオフィススイート「LibreOffice」でデスクワークしたり……


また「Scratch」というプリインストールされたツールでプログラミングの基礎を学習したりできます。コンピューターの初心者でも楽しく使える仕組みになっています。


さらにPocket Chipを使えばCHIPはモバイル端末に早変わり。4.3インチ(470×272)のタッチスクリーンを搭載し、内蔵のバッテリーで5時間の連続使用が可能です。


CHIPを9ドル(約1000円)という激安価格で販売するためには大量生産が必要不可欠ということで、開発元のNext ThingはクラウドファンディングサイトKickstarterで、量産化に必要な資金として5万ドル(約600万円)の出資を募っています。

CHIPプロジェクトでは、9ドル(約1000円)の出資でCHIPを、19ドル(約2300円)の出資でCHIP+VGA出力アダプターを、24ドル(約2900円)の出資でCHIP+HDMIアダプターを、49ドル(約5900円)の出資でCHIP+Pocket CHIPをゲットできます。


なお、CHIPプロジェクトへの出資期限は、2015年6月7日午後12時6分までとなっています。

CHIP - The World's First Nine Dollar Computer by Next Thing Co. — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/1598272670/chip-the-worlds-first-9-computer

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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