世界の傾向とは真逆を進む日本のモバイルOS市場シェア
By TechStage
市場調査会社のKantar Worldpanelが、2015年第1四半期におけるスマートフォンの市場シェアに関する調査報告を公開しました。調査結果によると、ヨーロッパではAndroid端末からiPhoneへの乗換が増えており、中国におけるiPhoneの販売台数がアメリカでの販売台数を上回る勢いで伸びている、といったことが判明しています。
Android Switchers Drive iOS Growth in Europe's Big Five - Global site - Kantar Worldpanel
http://www.kantarworldpanel.com/global/News/Android-Switchers-Drive-iOS-Growth-in-Europes-Big-Five-Countries
イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペインというヨーロッパの主要5カ国では、モバイル端末向けのOSのシェアでiOSが20.3%を占めており、前年同期比で1.8%増加しています。iOSのシェアが伸びたことに関してKantar WorldpanelのCarolina Milanesi氏は「2015年第1四半期では、Android端末を使っていたユーザーのiPhone 6やiPhone 6 Plusへの乗換えが目立ち、その結果iOSのシェアが増加したとみられています」と話しました。その証拠にイギリスにおける新規iPhoneユーザーの25.6%は、Androidからの乗換えであることが判明しています。
By Kārlis Dambrāns
iOSの躍進はヨーロッパに限らず、中国でも見られます。中国の都市部における2015年第1四半期のモバイルOSシェアは、iOSが前年同期から17.9%増加の26.1%に到達。新規iPhoneユーザーのうち38%は「知人に勧められたこと」を選んだ理由に挙げています。販売台数も当然うなぎ登りで、前年同期から25%増えて、ついには中国におけるiPhone販売台数が本家のアメリカを上回っています。
ただし、モバイルOSシェアのトップに君臨するのはAndroid。ヨーロッパ主要5カ国ではシェアを前年同期から3.1%落としますが、それでも68.4%という圧倒的な数字を誇っています。アメリカでは前年同期から0.5%増の58.1%で、反対にiOSは0.6%減の36.5%という結果になりました。
一方、日本のモバイルOS市場ではAndroidが前年同期から10.8%増の52.3%で、iOSが12.5%減の45.1%。ヨーロッパやアメリカでシェアを減らしたAndroidですが、日本市場では好調なようです。
なお、Kantar Worldpanelは世界のモバイル市場シェアのデータを確認できるインタラクティブマップを公開しているので、気になる人はチェックしてみてください。
Smartphone OS sales market share – Kantar Worldpanel ComTech
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