メモ

中国国内のサイトブロック状況が分かる「GreatFire.org」がサイバー攻撃を受け、事態は予断を許さない状況

By Ishikawa Ken

グレートファイヤーウォール(金循)」というネットワーク規制が敷かれている中国では、GoogleやTwitterなどのサービスが規制され使えない状態が多いもの。そのような中国でのネット規制状況を把握するのにネットワークのブロック状況を教えてくれる「GreatFire.org」は非常に便利なサービスですが、現在、何者かによってサイバー攻撃を受け続けており、世界中に支援を要請する事態となっています。

We are under attack | GreatFire.org
https://en.greatfire.org/blog/2015/mar/we-are-under-attack

GreatFire.orgは公式ブログで、何者かによってDDoS攻撃を受ける緊急事態に陥っていることを明らかにしました。GreatFire.orgへのサイバー攻撃は2015年3月17日から始まり、通常の2500倍のアクセス数の26億のキューが要求されている状況。これによって現在、一日当たりのAWS(Amazon Web Services)サーバーの帯域コストが3万ドル(約360万円)にまで急上昇しているとのこと。もしもAmazonがこのサイバー攻撃という異常事態を勘案せずにサーバー利用料を請求した場合、GreatFire.orgの運営は致命的なダメージを受けると述べています。


GreatFire.orgは「この攻撃が何者によるものなのかは分からない」という前置きをした上で、過去数ヶ月に渡って攻撃が増加してきたこと、中国当局のサイバースペース管理を行うCACに「GreatFire.orgは海外の反中国組織のサイト」という認定を受けて以降、GreatFire.orgのビジネスパートナーにさまざまな圧力がかけられていること、何者かによって暗号化されたメールを傍受するための偽装工作が発見されたこと、などの事実を明らかにしています。


GreatFire.orgは「Amazonが言論の自由を支持する側にいると信じており、インターネットのグローバルリーダーとして情報アクセス権への重要な役割を果たすと信じている」として、Amazonにサーバー使用請求の便宜を図って欲しいと表明しつつ、さらなるサイバー攻撃に備えるためのサーバーアップグレードに対する技術的な支援を世界中のインターネット利用者に対して呼びかけています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
中国でどのサイトがブロックされているかがわかる「GreatFire.org」

中国のネット検閲システム「グレートファイアウォール」の仕組み - GIGAZINE

天安門事件から丸25年、中国ではGoogleへのアクセスが遮断される - GIGAZINE

中国製スマホにスパイウェアがプリインストールされていることが発見される - GIGAZINE

中国を含む各国版のGoogleで「天安門事件」を画像検索するとどうなるのか? - GIGAZINE

中国がApple製品を政府調達リストから除外、その理由とは? - GIGAZINE

in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.