パーツ交換式スマホ「PuzzlePhone」は用済みパーツも再利用可能な設計
GoogleのProject Araなどパーツを自由に組み替えることができるスマートフォンは、性能をアップグレードできるためスマートフォンのリユースや長期的な利用が進むので、エコロジーの観点からも大きく期待されています。しかし、「取り替えられたパーツはどこに行くの?」という素朴な疑問から明らかなように、用済みとなったパーツはリサイクルされない限り「ゴミ」となるのに違いはなく、ゴミ問題を完全に解決できないのは明らかです。こんなゴミ問題まで考慮して企画されているのがパーツ交換式スマートフォン「PuzzlePhone」です。
PuzzlePhone easily repairable and upgradeable mobile phone. | To develop reliable, upgradable and repairable modular mobile devices and create the marketplace platform for the hardware developers
http://www.puzzlephone.com/
PUZZLECLUSTER: The First Reuse Application of the PUZZLEPHONE | PuzzlePhone easily repairable and upgradeable mobile phone.
http://www.puzzlephone.com/puzzlecluster-the-first-reuse-application-of-the-puzzlephone/753
これがフィンランドのCircular Devicesが開発中のパーツ交換式スマートフォン「PuzzlePhone」
PuzzlePhoneは背面からパーツを交換できる仕組みです。
写真左のパーツがバッテリーで、写真右のパーツがSoCやメモリなどが含まれるメイン部分。PuzzlePhoneは寿命が近づいたバッテリーや性能に不満が出たメイン部分を交換しアップグレードしていくことでスマートフォンをより長い時間使うことができます。
PuzzlePhoneがAraなどの他のパーツ交換式スマートフォンと大きく違うのは交換されて用済みとなったパーツの再利用方法まで考えられているところ。メイン部分パーツはスロット式のドッキングステーションに装着することでPCとして再利用可能。つまり用済みとなった旧型パーツを組み合わせることでスペックを向上させてリユースできるというわけです。
さらにドッキングステーション自体も組み合わせて使えるため、クラスタ状にしてより処理能力の高いコンピュータとして使えるようになっています。
PuzzlePhoneはハードウェアをオープンソース化することにより、パーツの交換や再利用を促進させるのが目的のスマートフォンで、2015年中のリリースが予定されています。なお、PuzzlePhoneがどのようなコンセプトの元に開発が進められているのかは、以下のムービーで確認できます。
Puzzlephone - Back to the basics - YouTube
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