市販のライター用ガスでスマホが充電できる小型のモバイル燃料電池「Kraftwerk」

手のひらに収まるコンパクトな本体に燃料電池システムを内蔵し、市販のライター用ガスを燃料に発電が可能なポータブル発電所が「Kraftwerk」です。

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http://hellokraftwerk.com/

Kraftwerkがどのような製品なのかは、以下のムービーなどを見るとわかるようになっています。


男性の手のひらに収まるKraftwerk。小さな本体の中には燃料電池システムが収められており、一般的に市販されているライター用のガスを注入するだけで電力を生み出すことができる装置です。「kraftwerk」はドイツ語で「発電所」の意味。

内部にはガス用タンクと、ガスと空気を反応させて電力を作り出す燃料電池が収められています。もちろんリチウムイオン電池などは内蔵されておらず、本体に搭載されているUSB端子から5V・最大10Wの電力を供給することが可能です。

実際にKraftwerkを使っているシーンがこちら。一般的なモバイルバッテリーを使うようにUSBケーブルを端子に挿すと……

iPhoneの充電が開始されました。電源スイッチなどは搭載されておらず、ケーブルを挿すだけで動作する「プラグインパワー」方式がとられているとのこと。

しかし、燃料のガスがなくなるともちろん発電はストップ。そんな時は市販のライター用ガスボンベからガスを注入すればOK。日本でもコンビニやホームセンターなどで販売されているブタンガスを用いたタイプが使用できるようになっています。

本体のガス注入口にボンベを挿し、「プシュッ」と注入すればOK。わずか3秒でガス補給が完了しました。

使用状況にもよりますが、1度のガス補給でiPhoneおよそ11回分の電力を供給することが可能。本体サイズは10×7.5×2.9cm、重量は約200グラムとなっています。FAAの安全認証をクリアしているので、航空機の機内に持ち込んで使用することが可能です。

詳細な仕様は以下のとおり。出力電圧は5Vで、供給電力は最大10W/連続2Wとなっています。リチウムイオン電池を用いた一般的なモバイルバッテリーは5～10Wの出力が可能なタイプがほとんどなので、連続供給力はやや劣ると言わざるを得ないようです。

このKraftwerkはクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中。目標金額の50万ドル(約6000万円)に対し、記事作成時点では約62万ドル(約7300万円)の出資が集まっています。

一般に市販される時点の価格は149ドル(約1万8000円)を予定しているKraftwerkですが、Kickstarterのキャンペーンではもちろん早期割引などの特典が設定されています。初期ロットをいち早くゲットできる「Early Bird」プランはすでに枠がうまってしまっていますが、99ドル(約1万2000円)の出資でKraftwerkを1台ゲットすることができます。

139ドル(約1万6500円)の出資だと、Kraftwerk1台に加えて交換用のガスカートリッジを12本セットにしてゲットすることも可能です。

出資額249ドル(約3万円)の場合は、Kraftwerkを全色、3台ゲットすることができます。

1000ドル(約12万円)のプランは少し面白いプランで、自分用のKraftwerkを1台に加えて災害救済を行う非政府組織に12台のKraftwerkを贈ることができるようになっています。

なお、送料はいずれのプランも価格に含まれています。出資の締め切りは日本時間で2015年3月6日(金)8時27分となっており、出荷時期は翌年の2016年2月ごろが予定されています。

kraftwerk - highly innovative portable power plant by eZelleron Inc. — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/265641170/kraftwerk-highly-innovative-portable-power-plant/description