コルクを抜かず酸化させずにワインを注げる「Coravin」
ワインはコルクを抜いてしまうと酸化が始まり、美味しくなくなってしまうので開けた後はすぐ飲むことが常識になっていますが、そんな常識を覆し、コルクを抜かずにワインを注げてしまい、品質がほとんど劣化しない革新的なデバイスが「Coravin」です。
Coravin | Enjoy wine by the glass without pulling the cork
http://www.coravin.com/
Coravinは既に通信販売が始まっており、Coravin本体・アルゴンガスの入ったカプセル2つ・ボトルスリーブ・針のケア用品などが入っていて一式で299ドル(約3万6000円)。
Coravinの使い方はカンタン。まずCoravinとコルクの付いた状態のワイン瓶を用意。
ワインはラベルが付いており、通常ではワインをグラスに注ぐことはできない状態。
しかし、Coravinをコルクの上に差し込み……
コルクの中に針を刺せば……
なんと、ワインが注げるようになります。ワインが入ると同時にアルゴンガスがボトルの中に入り、酸化を防いでくれる仕組みになっています。
使い終わったら取り外すだけ。
一度使用したCoravinを違うワインボトルで使う時に、わざわざ拭く必要はありません。
横から見るとこんな感じ。コルクの中に針が貫通して、小さな穴が開くことによりワインをボトルから出すことができます。コルクに開いた細い穴はしばらくすると元に戻るので、ここから空気が入り酸化することはありません。
アルゴンガスは切れたら付け替えることが可能で、このカプセルの値段は1個10.95ドル(約1300円)。このカプセルで約2本のワイン瓶にアルゴンガスを注入することができます。場合によっては高く付いてしまうので基本的には高いワインを飲み切りたくない時に使うのが良さそうです。
Coravinを使うことに対して、ワインの本場フランスでは「ワインは栓を開けて飲みきるもの」と反発する意見もあるようですが、1年間かけて1本飲みきっても官能検査で劣化が出ないなどのデータも出ており、飲食店経営の人などには特にありがたい機械と言えそうです。なお日本では池袋のPIN FRITO AND WINE BARONやワインバーハガクレなどが既に「Coravin」の取り扱いを始めています。
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