レビュー

アスペクト比21:9の超ワイド34インチ曲面モニター「デル U3415W」を使ってみたレビュー


デルはアスペクト比21:9というウルトラワイドな曲面ディスプレイを搭載したハイエンドモニタ「U3415W」を2014年12月に発売しました。今回はその実機を借りることができたので、実際にいろんな使い方をしてみて使用時の感触を確かめてみました。

デル デジタルハイエンドシリーズ34インチ曲面ウルトラワイドモニタ - U3415W
http://accessories.apj.dell.com/sna/productdetail.aspx?c=jp&cs=jpbsd1&l=ja&s=bsd&sku=210-AEBP

ということで、送ってもらったU3415Wの実機を机の上にでーんと置いてみました。ディスプレイのサイズは34インチ。アスペクト比21:9、解像度3440×1440ピクセルという、あまり見慣れない超横長パネルを採用しています。パネルには光の反射を抑えるアンチグレアコーティングと、3Hハードコーティング処理が施されています。


特殊なアスペクト比と同じぐらい目をひくのが、両端が手前側に向かって湾曲したディスプレイパネルです。事前に想像していたよりも控えめな印象で、普段使っているものとは異なる大型の湾曲モニターを、最初は「ほうほう」「へへー」と興味本位で眺めていましたが、実際に10分も使っているとすんなりと慣れてしまい、違和感なく使い込んでいけそうだという印象を持ちました。


電源や各種メニュー操作用のタッチスイッチは、パネル前面の右下に配置されていました。


背面の外板パネルもちょっと丸まったような形状。赤く囲った部分には、USB 3.0ポート(標準Aプラグ)が1つレイアウトされています。


電源や信号入出力用のI/O関連は全て背面にまとめられています。右側にまとめられたコネクタ類は左から順にMHL、HDMI、DisplayPort入力、Mini DisplayPort入力、DisplayPort出力(MST)、オーディオ用3.5mmミニジャック、USB 3.0ポート(標準Bプラグ)×2、USB 3.0ポート(標準Aプラグ)×3。また、写真下部のネット状の部分には2つのスピーカーが内蔵されています(9W×2)。


ケーブル類は、専用スタンドの穴を通すことでキレイにまとめることが可能。


目かくしパネルを装着すると、さらに背面がスッキリしました。


さっそくPCにつないで電源を投入。画面はWindows 7のログイン画面ですが、画面に対してアイコンの小ささにまずは少しビックリ。解像度3440×1440ピクセルというディスプレイの広大さを感じる瞬間です。


デスクトップを表示してみました。左上に表示される「ゴミ箱」と「Firefox」のアイコンが非常に小さくて見にくそうな印象を受けますが、34インチという画面サイズもあって不便さは感じられません。109ppi・ドットピッチ0.2325mmというピクセル密度は一般的なモニタと同等レベルといえるので、実質的な不便さを感じることはなさそうです。


画面をキャプチャしてみました。クリックすると原寸の画像が表示されるので、表示領域の広さをさらにリアルに感じられるハズ。


ついでにノートPC(パナソニック・レッツノートCF-SX2)と並べてみました。CF-SX2は1600×900ピクセルのディスプレイを搭載していますが、幅で2倍以上の表示領域を持つU3415Wの巨大さが際立ちます。


この広大な表示領域を実感できるものとして、GIGAZINEを表示してみました。だいたいフルHDのディスプレイを使うと横3列の表示になるのですが、U3415Wの場合は横が7列と破格の数に。トップページは最新30件の記事が並ぶデザインになっているのですが、サムネイルの一部が見えているものまで含めると28件分が一目で確認できます。


ただし、記事単体を表示させるとこんな状態に。これはGIGAZINE以外のYahoo!などでも同様で、複数のディスプレイを並べなくても、ブラウジングとその他の作業を同時に行うことが問題なくできるというわけです。


ちなみに、GIGAZINEの場合は横に2.5件分の記事を並べられます。


幅広いディスプレイということで、壁紙のチョイスにも力が入ってしまいそう。デジタル一眼カメラなどで撮影した景色もほぼ原寸で表示することができるので、写真撮影にも気合が入ること間違いなし。写真は、iPhone 5cでパノラマ撮影した雪に覆われた広島・宮島の厳島神社の様子です。


また、無料でマルチモニター用の高解像度な壁紙が入手できるサイト「WallpaperFusion」から幅広の壁紙をダウンロードするのもアリ。残念ながらU3415Wにピッタリなサイズの画像を見つけることができなさそうですが、トリミングや若干の拡大・縮小で対応することでクリアできそうです。


いろいろと試してみて最も圧巻だったのがGoogleマップの表示画面。画面の広さに応じてマップが広がるために、非常に広い領域を詳細に確認することができました。


U3415Wとレッツノートを使い、大阪駅周辺のマップを同縮尺で表示させてみました。パッと見てもマップの広さが明らかに違います。


U3415Wの表示領域はこのぐらい。


一方のレッツノートだとこのぐらいでした。見た目のサイズはこちらが大きくなってしまいますが、実際に表示されているエリアの広さが大きく異なるところポイント。


両モデルの表示領域を比較してみました。赤枠のレッツノート表示領域(1600×900ピクセル)に対し、U3415Wは格段に広い表示領域(3444×1444ピクセル)を持っていることがわかります。当然ながら、動かさないことが大前提のU3415Wとモバイルに特化したレッツノートでは求められるものも違うという点には留意が必要。


また、同様にGoogle Earthでも高い表現能力が発揮されることがわかりました。


U3415WにGoogle Earth表示させ、あちこちを飛び回ってみたムービーがこちら。通常のディスプレイよりも格段に多い情報量のおかげで、臨場感を強く感じることができました。

デルの超ワイドディスプレイ「U3415W」にGoogle Earthを表示させてみた - YouTube


さらにGoogle Earthのフライトシミュレーターを試してみました。超ワイドディスプレイの効果で、マルチモニタ環境を導入しなくても本格的なフライト体験を味わうことができそうです。これ以外にも、ドライビングゲームなどでの効果のほどを試してみたいところです。

デルの超ワイドディスプレイ「U3415W」を使ってGoogle Earthのフライトモードを試してみた - YouTube


もちろんホビー用途以外でもそのメリットを感じる場面も多くありそう。以下のようにムービーを編集する際にも広大な作業領域を確保できるので、快適な作業環境が期待できそうです。


エクセルなどの表計算ソフトは、表示領域が広いほど作業しやすくなる傾向にあります。U3415Wだと、以下のように通常の用途では十分以上の広さが期待できます。


横の列はAU列まで、縦だと64行目までを一目で見渡すことができ、多くのデータを効率的に扱うことができそう。


U3415Wは、デルのオンラインストアでは10万1833円(税別・送料込み)で購入可能。

デル デジタルハイエンドシリーズ34インチ曲面ウルトラワイドモニタ - U3415W


Amazonだと10万5907円(税込・送料込)で販売中。支払い総額で比べると、デルのオンラインストアよりちょっと安めになっています。なお、記事作成時点では人気が殺到しているようで、入荷まで1~2か月待ちという状況になっていました。

Amazon.co.jp: Dell Uシリーズ 34インチ 液晶ディスプレイ (曲面モニタ/3440x1440/60Hz/IPS非光沢液晶/5ms/ブラック) U3415W: パソコン・周辺機器

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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