レビュー

IGZOパネルを搭載したデルの32インチ4Kモニタ「UP3214Q」実機レビュー


デルの液晶モニタとしてはハイエンドモデルとなる「UP3214Q」は、表示パネルにIGZOパネルを搭載して豊かな色彩と3840×2160ピクセルという広大な表示領域を備えています。そんなUP3214Qを借りることができたので、その実力に触れてみました。

Dell デジタルハイエンド32モニタ- UP3214Q 31.5 インチ(PremierColor搭載)
http://accessories.apj.dell.com/sna/productdetail.aspx?c=jp&cs=jpdhs1&l=ja&sku=210-ACBZ

こちらの段ボールに入ってUP3214Qが到着しました。段ボール箱は幅85センチ×高さ55センチと、かなり大きめ。重量は約16キロあります。


ノートPCの「レッツノート CF-SX2」の画面の4倍ほどの大きさ


パカっと天面をあけてみました。


ダンボールの緩衝材を持ち上げると、白い発泡スチロール製の袋に包まれたUP3214Qが姿を現しました。


本体重量だけでも9kg以上あるので、ダンボールごと倒し、滑らせながら取り出します。


どーん


モニタスタンドは、底側の緩衝材に組み込まれています。


内容物を並べてみました。左から、クイックセットアップガイドと商品情報ガイド、インストール用CD-ROM、DPケーブル(Mini DP-DP)、USB 3.0アップストリームケーブル、モニタスタンド、電源ケーブル、モニタ背面に装着するケーブルカバーが入っていました。


こちらがモニタスタンドです。約9kgのモニタを支える脚だけあって、こちらも重量級の約4kgでした。


スタンドには、ケーブルを通して整理するための穴が設けられています。


モニタ本体との結合部はこんな感じ。肉厚の鉄パーツが使われており、耐久性は十分そうです。


支柱部分は、やや後傾して重量のバランスをとっているようです。モニタの位置は、上下の高さと上下左右の振り角度の調整が可能になっています。


結合部を下から見たアングルがこちら。重さに耐えられるように、太目の巻きバネが内蔵されています。


それではモニタ本体と結合してみます。セットアップガイドを見ながら進めます。


モニタをうつ伏せに置き、スタンドの金具部分をモニタ背面の溝に挿し込み……


そっとスタンドを倒すと、「カチッ」という音がして結合が完了しました。


立ててみました。


もう一度レッツノートと並んでみました。レッツノートが横に3つぐらい並びそうなサイズ感です。


モニタを裏側から見ると、デルのロゴが見えるだけのシンプルなデザインになっています。


モニタ背面の下部には、各種接続コネクターが並んでいます。左からDisplayPort入力、Mini DisplayPort入力、HDMI入力、USB 3.0(アップストリーム)、USB 3.0(ダウンストリーム)×3などに加えて、背面パネルの表面にもスマートフォンなどのバッテリー充電にも対応のUSB 3.0端子が1つ配置されています。


コネクター部分にカバーを取り付けて背面をスッキリとさせることもできます。


電源を入れてみました。左上の隅に非常に小さく表示されるアイコンを見ると、デスクトップの広さを実感できます。


GIGAZINEのトップページを表示させたらこんな感じ。普通なら一列に2件から3件の記事が並ぶことが多い画面ですが、UP3214Qの画面では8件の記事が並ぶという事態に。ちょっとだけWindows 8のホーム画面に見えなくもありません。


そして記事をクリックして単独ページを表示させたのがこちら。GIGAZINEの記事は横幅が最大1290ピクセルに固定されているため、画面の大部分が空白になるという状態に陥ってしまいました。


デスクトップの広さを実感できるムービーがこちら。右に置いてある縦1080ピクセルの「Dell U2414H」から、縦2160ピクセルのUP3214Qにブラウザを移動させてみました。最初は画面いっぱいに表示されていたはずのブラウザですが、UP3214Qの広大なデスクトップの上ではごく普通のサイズになってしまいます。

「UP3214Q」32インチ4Kディスプレイと24インチモニタを並べてウィンドウを往復させてみました - YouTube


4K画質のムービーとして、CGと実写を合成したムービー「Tears of Steel」や、大自然のタイムラプス映像が美しい「TimeScapes」などを再生してみたところ、ドット感が非常に少なく、きめ細かな画面描画が行われている様子を見ることができました。上質にエンコードされた映像ソフトを表示させると、水面の揺らめき感や波のうちよせる様子が非常にクリアに表示されます。画素密度をあらわすppi140ppiと、iPhone 5sに使われるRetinaディスプレイの326ppiに比べるとそれほど高くはありませんが、画面サイズに対する緻密感はやはり圧倒的です。

ただし、これだけの処理を行うためにはマシン側に求められるパワーが上がってしまうのも当然の流れで、再生環境によってはコマ落ちなどでカクカク感が出てしまうこともありました。編集部の環境では、DivXで表示させた時が一番スムーズに再生されていました。

以下のムービーでは、そのような精緻な画面の様子を示しています。東京モーターショー2013で撮影された「ホンダ・NSXコンセプト」の画像ですが、画面にどんどん近づいてもドットがほとんど現れないままヘッドライトやエンブレムが表示される様子を見て取ることができます。

Dell「UP3214Q」表示させた写真にここまで近づいてみた - YouTube


また、エクセルを最大表示させた時の表示範囲がこちら。縦方向には102行めまで、横方向にはAZ列(52列め)までを表示させることが可能です。


広大なデスクトップスペースに加え、デル独自のPremierColorテクノロジーを採用して忠実な色彩表現を実現したハイエンドモニタUP3214Qは現在販売中。デルオンラインストアでの価格は、記事執筆時点で34万9980円からとなっています。

Dell デジタルハイエンド32モニタ- UP3214Q 31.5 インチ(PremierColor搭載)
http://accessories.apj.dell.com/sna/productdetail.aspx?c=jp&cs=jpdhs1&l=ja&sku=210-ACBZ

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in レビュー,   ハードウェア,   動画,   ピックアップ, Posted by darkhorse_log

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