全12か所の全国ツアーを締めくくる「ニコニコ町会議in大阪」の設営に潜入してみたレポ
2014年は全国10会場+追加2会場を回ってきたニコニコ動画の公式イベント「ニコニコ町会議」は、11月1日(土)の大阪開催で今年のフィナーレを迎えます。「ニコニコカーを旗艦とする『地域巻き込み型移動式文化祭』をイメージとして、ニコニコ超会議の超濃縮版」と表現される町会議in大阪を控えた前日、イベント会場に潜入してどのような準備が行われているのかこっそりと見てきました。
ニコニコ町会議 全国ツアー2014 | niconico
http://info.nicovideo.jp/chokaigitour/2014/osaka.html
◆会場へ
会場となる大阪市・中之島公園に接近。
中之島公園は読んで字のごとく、川の中州にある公園。きれいな人工庭園を抜けて会場へ向かいます。
高速道路の下にメインステージが設置されていました。
会場に入ると、さっそく「ニコニコ町会議」ののぼりを発見。コレが複数並んでいるだけでお祭り気分が盛り上がるというもの。
そしてニコニコキャラバンには欠かせない「ニコニコカー初号機」もお出迎えです。しかしここでなんと衝撃の事実が明らかに。すでに今回のニコニコ町会議in大阪を最期に引退することがブロマガで発表されていましたが、その後は誰に引き取られることなく完全廃車されることが決定したという情報が入ってきました。生の初号機を見る機会はもう残されていないかもしれないので、在りし日の姿をまぶたに焼き付けるのなら今しかありません。
初号機の近くには、後を受け継いだニコニコカー弐号機の姿。その向こうには、さまざまなイベントが繰り広げられることになるメイン広場が見えます。
そしてちょこんと鎮座するのが、自動車メーカーのスズキから提供された「ハスラー」をベースにしたニコニコカー参号機。スズキはニコニコ町会議のスポンサーでもあります。
スズキから提供されたハスラーは、なんと全部で5台という太っ腹っぷり。少しずつカラーリングの異なる車体が置かれていました。ナンバープレートはぜーんぶ「2525(ニコニコ)」になっていました。
ピンク
オレンジ
ブルー
ダッシュボード上には、ピッタリの形状で作られたマットが置かれています。
さらに、運転席横のドアモールには「niconico」の文字が入っているという気合いのこもった作り込み具合となっていました。
なぜか「ざわ…」
当日のタイムテーブル。12時のオープニングセレモニーを皮切りに、数々のイベントが開催される予定となっています。
◆設営の続く会場
会場入りから約3時間後の様子。あの、さっきからほとんど、様子が変わってないんですが……
とはいうものの、徐々にモノが移動を始めています。2代目ニコニコカーは大きな木の近くでスタンバイを開始。
内部では忙しそうに機材のセッティングが行われていました。
フードコーナーの準備もスタート。
スズキ・ハスラーを使って設営されているのは「繚乱たこ焼き」。当日はアツアツのたこ焼きを味わうことができそうです。
その横には、全く手つかずのブースも残されています。明日の本番には間に合うのでしょうか……
そして青いハスラーは「町射的」のコーナーとなっていました。まだこの段階では中を見ることができず。
メインステージはペースよく作られています。ステージ奥には巨大なLEDディスプレイが設置され、当日はさまざまな映像が流されることになります。PA用のスピーカーは、現在の主流となっている縦に複数のユニットを並べてつり下げるラインアレイスピーカー。
LEDディスプレイとラインアレイスピーカーの裏面など。
ステージ設営の様子はこんな感じ。音響さんのマイクチェックの声がイベントに向けて準備される空気を感じさせます。
「ニコニコ町会議in大阪」メインステージ設定風景はこんな感じ
メインステージ横には、オレンジ色のハスラーが置かれていました。
開催日には、ここに多くの人が押し寄せることになりそう。
グッズコーナーの「町グッズ」
「町ニコニコ住民票」で町会議への参加を証明する「住民票」をゲットするのも忘れないように。
ニコニコカー弐号機の中でも準備が進められていました。
初号機のファニーさとは異なり、かなりイカツい感じのルックスを持つ弐号機。もちろんナンバープレートも「2525」。
車体はトヨタ自動車からの提供。ニコニコ超会議2の場でデビューした車体です。
弐号機では「町お一人様カラオケ」で歌いまくることができます。ただし、お一人様2コーラス目までというリミットつき。
内部を見せてもらいました。中には生放送用の機材や音響機器がギッシリと詰め込まれています。立っている人の足の部分には大口径のウーファーがあるので、さぞかしド迫力のオケに合わせて熱唱するのかと思ったら……
ヘッドホンでした。歌う際にはドアを閉めますが、何も聞こえない車内で歌い上げる姿は何ともシュール。
ただしこのお一人様カラオケ、かなり人気があるらしくいつも行列が絶えないとか。複数人のグループでも一緒に歌えるように、マイクとヘッドホンは数台同時に使えるようになっていました。
そうこうしているうちに、フードコーナーも怒濤の追い上げで仕上げにかかってきました。
テントだけが設営されていたブースは、「町ゲーム実況」が行われるエリアでした。このブースの今日の設営はここまで。
2つ並べられたテントは、レイヤーさんが変身するための「町コスプレクローク」。
ピンク色のハスラーが置かれたブースは……
「町集合似顔絵」のブースでした。
開催当日には、2名の絵師さんが来場者の似顔絵をひたすら描きつづけます。その数なんと200名弱。
描いてもらった似顔絵は、当日のフィナーレで一挙に公開されるほか、開催終了後に公式サイトにもアップされることになっています。
ここに希望者がズザーっと並ぶわけです。
今回のイベントを取り仕切る事務局長の長谷川氏。「ニコニコ超会議」はどうしても来場者が東京に集中しがちなので、地方のユーザーにも交流の場を広げたいということでイベントを開催しています。この町会議は無料開催ですが、これは普段利用してくれているユーザーへのお返しを形にしたもの。また、町会議の当日だけではなく開催をきっかけに地方でも交流の輪が広がってほしいと展望を語っていました。なお、初号機のフロント部分には「ニコニコ動画」と書かれていたはずなのですが、なんだか大変なことになっています。
初号機は2012年のデビュー以降、これまでに地球を何周も回るほどの走行を重ねてきたとのこと。訪れた先で書き込まれたメッセージの数がそれを物語るようです。
メッセージは車内にもぎっしり。
まさに空白ゼロの状態となっていました。
◆そして準備は佳境へ……
徐々に日も暮れてきました。メインステージ前には提灯がつられて会場はまさにお祭りムード。
「町射的」のコーナーも準備が整いました。ハスラーのリヤドアを開けると、そこにはねじりはちまきのテレビちゃんが。
そして射的に使うライフル銃。
銃口からは赤外線が発射され、テレビちゃんを撃ち抜くという過激なコンセプトになっていました。
実際に遊んでみたのが以下のムービー。豪華賞品などは期待できませんが、見事命中すればスタッフのみなさんが目いっぱい褒めてくれるのでがんばりたいところです。
ニコニコ町会議in大阪で遊べる「町射的」はこんな感じで楽しめます
ふと目をやると、メインステージの向こうには中之島公会堂。明日の開催に向けて準備が着々と進められていました。
今年の「ニコニコ町会議in大阪」は11月1日(土)の一日開催。大阪のど真ん中で開催される町会議ですが、昨年の開催時には約2万人という来場者が訪れたとのこと。今年はさらに増えることも予想されるので、気合いを入れて参加するとよさそうです。
さらに今年の「ニコニコ町会議in大阪」は、同時期に「とんぼりリバーウォーク」で開催されているイベント「水都大阪ミナミフェスティバル2014」との併催となっています。お笑いライブやアーティストによるパフォーマンスのほか、現地にはニコニコ神社もまつられているので、足を伸ばしておいてもよさそうです。
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