ソフトウェア

新OS「Android 5.0 Lollipop」には一体どのような新機能があるのかまとめ


Nexus 9Nexus 6の登場と共にいよいよ登場する新Android OS「Android 5.0 Lollipop」は、「Android史上最大のアップデートが施されている」とGoogleが言う野心作です。そこで、Lollipopに新しく追加・改良された優れた機能をまとめるとこんな感じになります。

12 of the best new features in Android Lollipop | The Verge
http://www.theverge.com/2014/10/28/7082875/12-best-new-features-android-lollipop-nexus

Official Android Blog: A sweet Lollipop, with a kevlar wrapping: New security features in Android 5.0.
http://officialandroid.blogspot.ca/2014/10/a-sweet-lollipop-with-kevlar-wrapping.html

Google outlines newest security features in Android Lollipop: Smart Lock, Encryption and Security Enhanced Linux | 9to5Google
http://9to5google.com/2014/10/28/android-lollipop-security-features/

◆お手軽環境移行
iPhoneと違ってAndroid端末ではアプリなどの環境を新しい端末に移動させるにはGoogle Playから再度ダウンロード&インストールする必要があり非常に手間でした。しかし、Lollipopでは「Tap and Go」と呼ばれる機能を使って一括・自動で環境を移行することができます。

Tap and GoはBluetooth機能を使って旧Android端末の環境をLollipop端末に反映させられます。Tap and Goでは旧端末のアプリや設定をすべて新端末に反映できるとのこと。さらに、Android OSではiOSと違ってホーム画面を含めたさまざまなデザイン・カスタマイズが可能ですが、この環境も含めて新端末を旧端末仕様にすることができます。また、Lollipop端末同士であればNFCを使って端末を接触させるだけで環境移行が可能。


◆充実した起動オプション
Lollipopではスリープモードから起動させるのに、電源ボタンを押す以外に以下の方法が使えます。

・ダブルタップ
Lollipop端末では、スリープモード時に画面を2回タップするだけでスリープ解除が可能。これはLG製のisai FLなどの一部のAndroid端末ですでに採用されていた機能ですが、Nexus 9やNexus 6ではデフォルト状態でサポートされる予定で、今後はすべてのAndroid端末で利用できるようになりそうです。


・音声起動
「OK Google」の一声でスリープからの復活が可能になります。さらに続けて音声だけでショートメールを送ったり検索したりとハンズフリーでの操作もOK。


◆バックグラウンドの顔認識機能
従来のAndroid OSでもロック解除などで顔認識機能を使うことができたものの正しく認識させるには条件設定がシビアで、また時間がかかり面倒くさいこともよくありました。これに対してLollipopではディスプレイがONになると自動的に「顔認証」機能がバックグラウンドで立ち上がります。Lollipopではロック画面でも各種アラートを表示したりメールの送受信ができたりと、ロックを解除することなく多くの操作ができるため、自動的に顔認識機能が起動して特定の操作をすることなくユーザー認証が行われるのは非常に便利だと言えそうです。

◆通知機能
・ロック画面の通知
Lollipopではロック画面でもメールやニュースなど多くのアプリを通知させることが可能。通知は左右にスワイプして消去したり、ピンチ操作でカードのサイズを大きくしたりできます。


・アプリ起動中の通知
Lollipopでは優先度の高い各種通知については他のアプリ使用中でも画面上部に表示される機能が追加されました。これは電話を通知するアラート。もちろん電話に出ることもスルーすることも可能です。


◆アカウント切り替え
これまでのAndroid OSではタブレット用に複数のユーザーアカウントを作ることができましたが、Lollipopでは一時的な他人の利用を想定した「ゲストモード」が追加されました。また、ゲストモードでは特定のアプリの使用にPINコードの入力を要求する様に設定することも可能です。


さらに、例えば仕事専用のアカウントなど目的に応じたアカウントを作成することもできます。

◆Screen Pinning(画面の固定)
Lollipopでは「画面の固定」と呼ばれる特定のアプリ以外のアプリを起動できなくする機能が追加されました。なお、画面を固定するとアプリを終了したりホーム画面に戻ることもできなくなり、解除するのにPINコードなどの認証設定をすることも可能。友達にウェブブラウザアプリを利用させるために端末を貸してもメールや画像データをのぞき見される心配はなくなります。

◆Smart Lock機能
Lollipopでは新たにSmart Lockと呼ばれるロックON/OFF機能が追加されました。Smart LockではLollipop端末と連携するスマートウォッチやNFCタグとワンタッチするだけでロックを無効にしたり、逆にBluetoothとの接続が失われると自動的にロックを有効にしたりすることが可能。つまり、端末をどこかに置き忘れた場合に自動的にロックすることで不正利用を予防できるというわけです。

◆自動暗号化
従来のAndroid OSでも「設定」→「セキュリティ」からアプリやデータファイルを暗号化してその端末以外で復元できないように暗号化する機能はありましたが、わざわざ手動で設定する必要があり、さらに暗号化に1時間以上かかる場合があるため手間でした。

しかし、Lollipopでは暗号化機能はデフォルト状態でONになっており手動で暗号化する必要はなし。なお、自動暗号化の解除ももちろん可能です。

◆マテリアルデザイン
Lollipopは統一UIとしてMaterial Design(マテリアルデザイン)が採用されています。スマートフォン・タブレットだけでなくスマートウォッチなどのウェアラブル端末の画面にも合わせてレスポンシブ表示可能で、カードを基調としたデザインだけでなくアニメーションを利用したガイド機能でユーザーフレンドリーなUIとなっています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「Android 5.0 Lollipop」の新機能まとめ、何がすごくなるのか? - GIGAZINE

次期Android「L」は開発者にとって何が新しいのかという6つのポイント - GIGAZINE

次期Android「L」の新UXデザイン「Material Design」はどのような動きでアニメーションするかがよくわかるムービー - GIGAZINE

次期Android「L」で採用されるGoogle Playの新デザインが公開される - GIGAZINE

Google初の謹製ファブレット「Nexus 6」はワイモバイルから登場 - GIGAZINE

Googleから「Nexus 9」がついに登場、NVIDIA Tegra K1と「Android 5.0 L」搭載のHTC製64bitタブレット - GIGAZINE

in モバイル,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.