メモ

Dropboxのバグでユーザーファイルが完全消去されるという事態が発生


クラウド上にデータを保存できるオンラインストレージサービスのDropboxで、サーバに保存したユーザーのファイルが完全に消去されるという事態が発生しました。原因はアプリのバグによるものと判明しています。

Dropbox confirms that a bug within Selective Sync may have caused data loss | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=8440985

Dropbox bug deletes some users' files permanently - Neowin
http://www.neowin.net/news/dropbox-bug-deletes-some-users-files-permanently

このバグはDropboxが提供しているデスクトップ版アプリで発生したもの。Dropboxアプリを使ってサーバにアップロードし、PCの本体には保存せずにサーバのみで保管していたデータが影響を受ける事態となっています。Dropboxではすでに対策版のリリースなどの対応をとっているので、アプリを利用している人はなるべく早くアップデートした方がよさそうです。


「ファイルの完全消去」というユーザーにとってはかなりの痛手となるトラブルですが、このバグが発生する条件は以下の2点を満たしたときなので、実際の影響は限定的とみられます。

◆1:Dropboxデスクトップアプリケーションの、同期させたいフォルダを選んで希望のファイルだけを保存する「選択型同期 (Selective Sync)」の設定項目で、チェックボックスを外しているフォルダがある。


◆2:上記の設定にしているPCが何らかの原因でクラッシュ、または強制再起動する。

事態を把握したDropboxでは可能な限りデータの復旧を試みていますが、完全に復活させることはどうやら不可能な様子。被害が認められたユーザーに対しては謝罪のメールが送られたほか、月額1200円のDropbox プロを無償で12か月利用できるようになっています。


データをサーバに保存してどこからでも利用できるクラウド型サーバのサービスは非常に便利ですが、このようなトラブルでデータが消滅すると思わぬダメージを受けるリスクがあるので過度に依存するのは避けたいもの。データの管理は以下の「3-2-1 ルール」にもとづいて、複数箇所に複数のメディアで保存するのが最も確実であることを改めて思い起こさせてくれる出来事といえそうです。

・データのコピーを3つ以上保持する
・コピーを保管するメディアを2種類以上にする
・バックアップ先の1つは元データを別のオフサイトに保存する

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in メモ,   ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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