ドミノ・ピザがSiriのような声でピザを注文できる「Dom」を搭載したアプリをリリース
By 22n
日本国内でもチェーン展開を行い、全米では4大メジャーピザチェーンの一つであるドミノ・ピザは、従来のモバイル注文アプリに加えて音声のみで対話してピザをオーダーできるアプリを全米でリリースすることを発表しました。
Domino's Pizza - Investors - Press Release
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=135383&p=irol-newsArticle&ID=1940153&highlight=
Domino's introduces a 'Siri' to take mobile orders
http://bigstory.ap.org/article/dominos-introduces-siri-take-mobile-orders
New Domino's App Uses Voice Recognition to Let You Order Pizza - Technology Wire - Eater National
http://eater.com/archives/2014/06/17/you-can-now-order-dominos-pizza-just-by-speaking-into-your-phone.php
同社のリリースなどによると、アプリではAppleのSiriのような人工音声での対話形式を通じてピザを注文することができるようになっており、その名も「Dom」という名称が与えられているとのこと。そんなアプリの画面がこちらのイメージで、画面にはマイク型のアイコンが表示され、タップして音声入力を行うようにデザインされているようです。
Domの開発には、音声認識テクノロジーなどの開発を行うNuance社の技術である「Nina」が用いられており、ユーザーが話した内容を自然言語解析して認識し、合成音声を用いた会話が可能になっているとのこと。ユーザーの注文内容をもとにサイドメニューの提案が行われたり、注文の確定、決済までのほぼすべての手続きを音声のみで進めることができるようになっています。
この新機能のリリースについてドミノ・ピザのパトリック・ドイルCEOは「いつの日か、キーボードやスマートフォンを指で操作してピザをオーダーする行為が過去のものとなる日が訪れるでしょう。弊社はお客様と一体になって最新の技術体験を向上させてまいりたいと考えています。弊社のアプリを利用されるお客様は、イノベーションと次世代のスタンダード作りの力となるのです」とコメントを寄せています。
すでにドミノ・ピザに寄せられる注文のうち、40%は既存のモバイルアプリを通してのものとなっており、同社ではその流れを加速させていくことになるとみられています。全米における宅配ピザ業界は細分化されているのがその特徴で、日本でも有名なドミノ・ピザ、ピザハットに加えてPapa John's、Little Caesarsの上位4社が占めるシェアでも40%以下という、多くの企業がひしめき合う市場になっているといわれています。
そのような中でDomのようなソフトウェア開発を行えるのは企業体力を持つ一握りの限られた大規模チェーン店であり、ドミノ・ピザでは同社の市場での優位性を高めるためにDomの開発と普及を進めていく意向があるものとみられています。
なお、記事作成時点では日本国内でアプリをダウンロードすることは不可となっていました。
・関連記事
ドミノ・ピザがダジャレを社内公用語に、アメリカの本社からもゴーサイン - GIGAZINE
ドミノ・ピザのブログパーツでピザを注文するとリアル店舗で何が起きるのか、知られざるドミノオンライン本店の舞台裏 - GIGAZINE
ドミノ・ピザから好みのトッピング/氏名/パスワードなどの顧客情報が大量流出 - GIGAZINE
Raspberry Piで自作したバーコードから自動で調理を行える電子レンジ - GIGAZINE
音声認識アシスタント「Cortana」をMicrosoftが正式発表、2014年4月末から提供開始 - GIGAZINE
GoogleGlassやSiriが登場するはるか昔から同じようなシステムをダイソンが開発していたことが明らかに - GIGAZINE
・関連コンテンツ