取材

アジアで3番目に安く過ごせるチェンマイでノマド生活してみた


ノマドとは近年定着しつつある「特定のオフィスなどを持たない働き方」ですが、ノマドをタイでやったらどんな生活を送る事になるのか。実際に体験してみました。

こんにちは!世界新聞特命記者の豊永奈帆子です。今年の4月から1年間、パソコンひとつで働きながら1ヶ月づつ場所(国)を変えて旅をしています。10万円の赤字を出してしまった1ヶ所目の香港に続いて、2ヶ所目のノマド滞在場所として選んだのがタイのチェンマイです。


◆アジアで安く過ごせる都市3位
チェンマイはタイの首都バンコクから北へ750km。昔のラーンナータイ王朝の首都で「北方のバラ」とも呼ばれている街です。

私がチェンマイを選んだ理由は、フリーランスで働ける環境の良さです。私はまだ収入が少ないので、「物価の安さ」を重視しました。チェンマイはアジアで安く過ごせる都市TOP30というランキングで3位にランクインしています。


また、それまでの1年間、都会の香港に住んだことで若干「都会疲れ」を感じていたので、自然に囲まれたチェンマイを選ぶことにしました。

◆チェンマイコワーキングスペース事情
チェンマイにはコワーキングスペースや、Wi-Fi無料のカフェなども多く、ノマド環境が整っていました。それらの場所では、フリーランスで働く外国人や、リタイアしてタイに住んでいる外国人の姿をよく見かけました。

こちらが、外国人に人気のコワーキングスペースPunspace


利用金額は1日200バーツ(約630円)。月間パスは3499バーツ(約1万1000円)、年間パスは2万7999バーツ(約9万円)。長いパスを買うほど、1日あたり安く利用できます。

こちらはタイ人に人気のGuru's Box Co-Working。利用金額はPunspaceとほぼ同額。


元々はコワーキングスペースに通う予定だったのですが、色々な場所で働いたほうが面白そう!と思い立ち、日替わりで違う場所で働いています。

カフェはオシャレな所でも50バーツ(約150円)でコーヒー一杯を楽しめます。Wi-Fi無料の場所も多いのでノマドに最適です。


チェンマイでは、プログラマー、デザイナー、翻訳家、作曲家、オンライン英会話の先生など、数多くのフリーランサーに出会いました。

◆タイの住居事情
私はチェンマイ滞在中、一泊110バーツ(約330円)のゲストハウスに泊まっていました。旅行者が大半ですが、何ヶ月も住んでいる長期滞在者もいました。

私の寝床は、ゲストハウスでも珍しい室内テント。一般的な二段ベッド式よりもプライバシーがあり、すっかり気に入ってしまいました。


しっかりプライベート空間が必要という人は、チェンマイではなんと月1万円からマンスリーマンションを借りることが出来ます。

日本人の方が滞在中のアパート。月5000バーツ(約1万5000円)。


この家賃でバスタブ付きです。羨ましい!


もちろん、もっとお金を出せばよりキレイなコンドミニアムを借りることも出来ます(写真は郊外の月3万ほどのコンドミニアム)。


◆タイノマドのある一日
8時:起床。水シャワーで目を覚まします。朝ご飯はコンビニの15バーツ(約45円)のパン。

9時:ペンとノートを持って、近くのお寺で執筆活動。


12時:お昼は大好物のパパイヤサラダ40バーツ(約120円)。タイでは、サラダともち米を一緒に食べるのが普通らしいです。


14時:Wi-Fi無料のカフェに移動。コーヒー1杯50バーツ(約150円)


19時:屋台で夜ご飯。カラフルで美味しそうな食べ物がたくさんあって、目移りしてしまいます。串2本+パッタイ(タイ式焼きそば)で70バーツ(約210円)。


20時:音楽好きの友人とジャズバーへ。60バーツ(約180円)のビールで、生演奏が楽しめます。


22時:ゲストハウスの共用スペースの扇風機の前を陣取って仕事。蚊が多いので、扇風機は必須です。


◆タイノマド週末編
週末は寺院巡りを楽しんでいます。チェンマイには寺院が300以上あります。


せっかくタイにいるので象にも乗りました。参加したツアーは象乗り・滝で泳ぐ・カヌー・竹のイカダで川下り、全て含まれて1000バーツ(約3000円)でした。


◆タイノマド生活の収支(1ヶ月)
【支出】
家賃:ゲストハウス(110バーツ×30日)=3300バーツ(約1万円)
食事代:3500バーツ(約1万500円)
カフェ、コワーキングスペース代:2000バーツ(約6000円)
遊び代(観光ツアーなど):2000バーツ(約6000円)
交通費(バイクタクシー):1500バーツ(約4500円)
買い物代:1000バーツ(約3000円)
国移動費(香港→チェンマイの飛行機代):3200バーツ(約1万円)
合計:1万6500バーツ(約5万円)
(海外保険は年間10万円のものに加入しています)

【収入】
寄稿記事(4媒体):数万円
→旅行記事やアジアIT事情などGIGAZINEを含め4媒体に寄稿しています。
ブログ広告収入:数千円
→個人ブログ「海外ノマド女子〜Nahoko's Way〜」(日本語+英語)でのアドセンスとAmazonアフィリエイトの広告収入。
YouTube広告収入:数千円
YouTubeチャンネルで日本語、英語、中国語の動画を配信しています。
メルマガ収入:数百円
→毎日の日記をメールマガジンとして発行しています。

チェンマイの物価の安さのおかげで、今月はなんとか黒字化することができました!


◆タイノマドまとめ
タイのチェンマイでのノマド生活では、収入が少なくても出費が少ない国に住めば十分に楽しく生活できることが分かりました。食べ物も美味しく「ここなら長期間住めそう」とも思いました。ただ、苦労したのはタイの「ノンビリ」した空気に負けずに仕事をすることです。日中は35度を超える日も多く、その中で自分を奮い立たせて仕事をするのは大変でした。

タイの次は、お隣の国ラオスに移動します。物価の高い国に住むことも選択できるように、引き続き仕事も頑張ります。

文・取材:豊永奈帆子 http://jp.nahokotoyonaga.com
監修:世界新聞
sekaishinbun.net


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in 取材, Posted by logc_nt

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