取材

投資フロンティアとして注目されるカンボジアでノマドしてみた



ノマドとは近年定着しつつある「特定のオフィスなどを持たない働き方」ですが、ノマドをカンボジアでやったらどんな生活を送る事になるのか。実際に体験してみました。

こんにちは!世界新聞特命記者の豊永奈帆子です。


今年の4月から、PC1台で働きながら1ヶ月ずつ場所(国)を変えて旅をしています。香港、タイ・チェンマイ、ラオス、中国・大理、マレーシアに続いて、6ヶ国目のノマド滞在国として選んだのがカンボジアです。

カンボジアを選んだ理由は「カンボジアに学校を建てよう」という動きから、ビジネスとしてのカンボジアへの投資まで、ここ最近急に名前を聞くことが増えたと感じていて、そんな国の勢いを肌で感じたいと思ったからです。また、今までの滞在場所ではコーヒーショップで仕事をしていたのですが、首都のプノンペンにワーキングスペースがあるのを知り、利用してみたいと思ったのもカンボジアを選んだ理由の一つです。

カンボジアの首都プノンペンの町並み。想像していたより都会でした。


◆カンボジアの食事情
「カンボジア料理」と聞いてもピンと来ない人が多いと思います。実際私も、カンボジアに来るまではどんな料理が食べられているのか知らなかったのですが、食べてみてビックリ。前に滞在していたマレーシアやタイよりも、薄味で日本人の口に合うと感じます。特に私のお気に入りは、タマリンドが入ったサワースープでした。スープをご飯にかけて食べるのが一番のお気に入りメニューでした。価格は2ドル(約210円)。


メニューを見てもよくわからないので、具を直接見て選べるローカルのレストランによく通いました。


魚の干物も美味しくて……


ご飯と一緒によく食べました。1ドル(約105円)。


カンボジアの雰囲気が楽しめる村のレストラン。2500リエル(75セント、約80円)で焼きそばが食べられました。


カンボジアでは、外国人用のレストランとローカルのレストランが分かれているという印象を受けました。ローカルのお店では1ドル~2ドルで料理を楽しめますが、外国人用のお店ではローカルフードでも、3.5ドル(約370円)以上かかるお店が多かったです。こちらで働いている外国人とご飯に行く時などの出費が思った以上にかかってしまいました。

吉野家も日本以上に高いです。


◆カンボジアのコワーキングスペース
プノンペンでは、CoLabというコワーキングスペースに通って作業をしていました。プログラマーとしてリモートで働いている人がほとんどでしたが、コンピューター学科で学んでいるカンボジア人の若者などもいました。気分転換に3Dプリンターで遊んだりしているのが新鮮でした。


いろんなカフェで作業をするのも良いですが、私の場合、それが続くと寂しく感じるようになってしまっていました。その点、コワーキングスペースでは、毎日顔を合わせる人がいるのが心地よく感じました。

田舎街のカンポットに滞在していた際には川の目の前のスペースで作業していました。ジャングルの中のような環境でもWifiが普通に通っているのが驚きでした。自然を目の前にしながら作業できるのは気持ちが良かったです。


◆カンボジアでの住居
カンボジアでは、1ヶ月間ホステルのドミトリーに滞在していました。プノンペンのドミトリーはエアコン付きが5ドル(約525円)。ファンのみは3ドル(約315円)で泊まることができました。

首都プノンペンのごく一般的なドミトリー。


カンボジアの田舎街で滞在したゲストハウスは、川の目の前にあるので「キャンプ場」に泊まっているようでした。蚊よけのネットが欠かせません。


◆カンボジアノマドのある一日
8時:朝ご飯はモンキーバナナと呼ばれる小さな小型のバナナを食べています。


9時:自転車でコワーキングスペースへ向かいます。中古の物を30ドル(約3150円)で購入しました。カンボジアを離れる際に売るつもりです。


12時:コワーキングスペースの人達と昼食。1ドル。飲み物付きなのも嬉しいです。


18時:気分転換に川までサイクリング


19時:夜ご飯はマーケットにある屋台で食べることが多いです。これも1ドル。


20時:夜からはプレゼンテーションのイベントへ。外国人の多さにビックリ。


22時:ホステルの共用スペースで作業

◆カンボジアで出会った人達

カンボジア出身・アメリカ人の女の子


滞在中のホステルで、カンボジア人の両親がアメリカに移住した女の子と仲良くなりました。両親が教会の寄付を受けてアメリカに移住したということでした。数年に1度カンボジアに帰ってきては親戚の住む村に遊びに行って、服などの物資を寄付しているということでした。移民としてアメリカで生きることなどいろいろと話を聞かせてくれました。

インキュベータースペースで活躍中の女性


奨学金を受けてインドの大学でプログラミングを学んだというカンボジア人の彼女。女の子のプログラマーを増やすのが目標だそうです。仕事についてワクワクと語る彼女に刺激を受けました。

◆ノマド週末編
霧に包まれた寺院


都会と田舎では景色が180度違いました。


◆カンボジアでのノマド生活収支(1ヶ月)
【支出】
カンボジアの入国ビザ(1ヶ月):30ドル
ホステルのドミトリー(エアコン付き):1泊5ドル×20日間=100ドル
ホステルのドミトリー(ファン付き):1泊3ドル×10日間=30ドル
コワーキングスペース1ヶ月:100ドル
食費:200ドル
交通費(自転車購入):30ドル
バイクタクシー&トゥクトゥクなど:30ドル
遊び代:40ドル
合計:560ドル

(海外保険は年間10万円のものに加入しています)

【収入】
寄稿記事(4媒体):数万円
→旅行記事やアジアIT事情、英語学習についての記事など、GIGAZINEを含め4媒体に寄稿しています。
ブログ広告収入:数千円
→個人ブログ・ 海外ノマド女子〜Nahoko’s Way〜(日本語+英語)でのアドセンスとAmazonアフィリエイトの広告収入。
YouTube広告収入:数千円
YouTubeチャンネルで日本語、英語、中国語の動画を配信しています。
メルマガ収入:数千円
→ノマド生活の日記をメールマガジンとして発行しています。

黒字化達成です。収入の主は寄稿記事なので、ブログやYouTubeなど自分のメディアでも稼げるように力を入れたいと思います。

◆カンボジアノマドまとめ
カンボジアでは、想像していたイメージとは違う経験が出来ました。カンボジアの首都プノンペンは想像していた以上に発展していて、その車の数に驚かされました。最近になってイオンモールができたり、日本料理屋さんも数多くあったりと日本企業の進出のスピードを感じました。投資用にマンションを購入したという日本人にも会ったりと、「これからどんどん発展していくんだろうな」というのを肌で感じ、こんな勢いのある国で働くのもやりがいがありそうだなと感じました。

住んでいる外国人も、NGOで働いているという人からプログラマーとして遠隔で働いている人、企業で働いている人、バーやホステルを経営するオーナーまでいろいろな人と話すことができ刺激を受けました。

私は首都のプノンペンに長く滞在していましたが、日本人が想像する「カンボジアらしい」ノンビリとした雰囲気を味わうには、ぜひ田舎に滞在するのをオススメします。

文・取材:豊永奈帆子 http://jp.nahokotoyonaga.com

監修:世界新聞 sekaishinbun.net


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in 取材, Posted by logc_nt

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