視覚的なヒントをもらいながら数学を楽しく学べる新しいボードゲーム「Primo」

「数学が苦手」は生まれつきではなく努力によって克服可能であるという意見がありますが、一度苦手意識を抱いてしまった数学を好きになるにはそれ相応の努力が必要になるはずです。しかし、数学をゲーム感覚で学べる「Primo」ならば、友達や家族と遊びながら楽しく苦手を克服したり、数学に対する興味関心を高めることができそうです。

Primo: the beautiful, colorful, mathematical board game by Math For Love — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/343941773/primo-the-beautiful-colorful-mathematical-board-ga

Primoは2～4人で遊ぶことができるボードゲームで、対象年齢は10歳以上です。このボードゲームは子どもの数学的理解を深めるために作られたもので、四則演算を学ぶにはとても良いツールになりそう。基本的なルールは子どもでも楽しめるように単純なものとのことですが、ゲームには戦略性があり、最良の一手を導き出そうとすれば大人でも手を止めて考え込んでしまうくらいに奥が深い、とのこと。

ゲームをプレイする際、プレイヤーは2つのコマを動かします。プレイヤーはターンごとに2つの10面サイコロを振り、コマのいるマスの数字にサイコロを振って出た目の値を足したり引いたり掛けたり割ったりしてコマを進め、最終的に「101」のマスに2つのコマをゴールさせればゲーム終了です。しかし、同じマス目に他のコマが止まった場合、先にいたコマはスタートに戻されてしまうので注意が必要。

マス目にはそれぞれ色が割り振られており、「2」ならオレンジ、「3」なら緑色、「5」なら青色、「7」なら紫色、また、10以上の素数は赤色となっています。

その他マス目は「10」ならオレンジ(2)と青色(5)、「35」なら青色(5)と紫色(7)、「42」ならばオレンジ(2)と緑色(3)と紫色(7)といった具合に、素因数分解したさいの素数のカラーをマス目に割り振られます。これにより視覚的に数字の計算ができるようになり、計算がまだ得意でない子どもの手助けにもなるとのこと。

また、赤色のマス(10以上の素数)にコマを置くと、24枚のお助けカード(Primo cards)の中からカードを1枚引くことができます。このカードの効果はさまざまで、サイコロをもう1度振ったり、十の位と一の位の数字を入れ替えたり、2つのコマの位置を入れ替えたりといったものから……

「KEEPER」カードのように、自由なタイミングでマス目の位置をプラスマイナスに移動させられる数字カードもあります。

実際にプレイしてみないことには本当の楽しさは分かりませんが、以下のムービーを見ると「Primo」で遊べば場が盛り上がることは間違いなさそうです。


何人でプレイしても、Primoの周りには笑顔が絶えません。

真剣勝負で数学的なセンスを磨く少年少女や……

いつPrimo cardsを使うべきかと迷いながらプレイする少女もいます。

もちろん大人でも楽しく遊べるのがPrimoの良いところ。

「ちょっと待ってちょっと待って！」と言わんばかりに片手を挙げ……

無事ゴールのマスに到着。プレイヤーたちから笑顔がこぼれます。

「よっしゃー！！！」と言わんばかりに激しいガッツポーズを披露する少女の姿も。

この「Primo」は現在Kickstarterにて出資を募っている最中で、5ドル(約500円)の出資でボードゲームの盤のデータが入ったPDFをダウンロード可能になり、15ドル(約1500円)の出資で盤・説明書・その他カードのデータをダウンロードできるようになります。さらに、35ドル(約3600円)の出資を行えば実物のゲームボード・8つのコマ・2つの10面サイコロ・Primo cards・説明書をゲットできますが、アメリカ国外への配送には別途25ドル(約2500円)が必要になります。

なお、「Primo」の出資期限は2014年6月7日午前7時36分までとなっています。

Primo: the beautiful, colorful, mathematical board game by Math For Love — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/343941773/primo-the-beautiful-colorful-mathematical-board-ga