1年間海外放浪している記者のバックパックの中身はこんな感じ
はじめて長期で旅に出るとなると、一体何を持っていけばいいのか分からないものです。これから長期で旅をしてみようという方の参考になるように、1年間世界を旅した記者がバックパックの中身を晒してみます。
世界新聞特命記者の清谷啓仁です。海外放浪取材中のわたくし、現在カンボジアのシェムリアップにいます。今後はタイのバンコクへと向かい、2週間ほど滞在して日本へ帰国する予定です。
シェムリアップは赤ピンの辺り
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普段僕は、こんな感じで旅をしています。
メインのバックパックはZERO POINTの60リットル。
前にサブバッグを抱えるのがバックパッカースタイルです。
で、どんな持ち物が入ってるか気になりますよね?……な、なりますよね!?
◆必需品
・パスポート
入国の条件に「パスポートの残存期間が◯ヶ月以上」という場合もあるので、注意が必要です。
・航空券(eチケット)
今はたいてい、スマホやPCの画面を見せればOK(パスポートだけ要求されるパターンもある)なのですが、稀にeチケットのページを印刷したものを要求されることもあるので、念の為に用意しておきましょう。空港でのトラブルは極力避けたいものです。
・クレジットカード or 国際キャッシュカード
海外で大きな現金を持ち歩くことは、治安の面からも避けるべき。VISAとMasterCardであれば、世界中のたいていのATMで現地通貨を引き出すことができます。稀にどちらかが使えないこともあるので、VISAとMasterCardの2枚持ちがオススメです。
・海外旅行保険
「安心をお金で買う」と言いますが、その最たるものが海外旅行保険です。ここはお金をケチるところではないので、必ず入ってください。最低限の安全管理ができないようであれば、他人に迷惑をかけるだけなので旅は諦めた方がいいかもしれません。
・予防接種
渡航先にもよりますが、僕は世界一周するつもりで「A型肝炎、破傷風、狂犬病、日本脳炎、黄熱病」を受けていきました。
◆かばん
荷物のほとんどは、バックパック(60リットル)に入れてあります。重さはだいたい15kgくらい。45リットルでも入らないことはないですが、長期の旅行で防寒を考えると、衣類がどうしても多くなります。45リットルでパンパンに膨らんだバックよりは、60リットルで余裕を持たせるほうがオススメです。
バックパックは想像以上に汚れるので、カバーは必須です。黒系など他の人と間違えやすいものを使っている場合は、目印にもなります。
「サブバック(28リットル)」は普段歩き用で2〜3kgほど。大きなバックパックは預けることが多いので、貴重品(PCやカメラetc)はすべてこちらに入れています。
人混みの中を歩く場合は前に抱えておかないと……
ナイフで切られて中に入れていたiPhoneを盗まれるという悲惨な目に遭ったりします
財布と腰巻きタイプの貴重品入れ(マネーベルト)。
マネーベルトにはパスポート、高額紙幣、クレジットカードなど。
マネークリップはバラバラしなくて便利です。
◆電子機器
電子機器は必要に応じて用意しましょう。
「タコ足プラグ」と「変換プラグ」は必携です。ホテルの室内に電源が一箇所だけということも多々ありますし、プラグの形状が違うとそもそも使えません。
電子機器をたくさん持ち歩く場合は、なるべく端子の形状を揃えておくとコードを何本も持ち歩かなくて済みます。
PCでインターネットをする時、有線LANしか利用できないケースもあります。LANポートがPCに付属していない場合は、LANコネクタが必須。
電子機器はバラバラとなりがちなので、ケースにまとめておくのがオススメ!
◆衣類
衣類は圧縮袋に入れておくと、かさばらないです。季節や用途に応じて袋を分けておくと便利です。
長期旅行の場合、フリース、カジュアルシャツ、長袖2〜3枚、半袖2〜3枚ぐらいがあれば十分です。あと下着も必要ですね。
ジーンズとカットパンツで夏冬ともに問題ありません。
夏でも標高が高いと寒いことがあります。防寒着はあったほうが安心です。
ダウンジャケットはコンパクトに収まるものがオススメ。
海や温泉など、水着は意外と使う機会があります。
高地などは、帽子やサングラスがないと日差しが強すぎて観光どころではありません……。
疲れや怪我を回避するためにも、履くものにはこだわるべき。デザインよりも機能性です!あと、シャワー時など、スリッパは必須です。
◆生活用品
歯ブラシや歯磨き粉はどこの国でも買えますが、日本のものがクオリティが高いです。海外製のものはすぐに毛先がヘタってしまいます。
全員が必要な訳ではないですが……。
コンタクトレンズはこのようなケースに入れて持ち運んでいました。
ボディタオルと石けん
男なら石けんで十分です。髪と身体はもちろん、洗濯にまで使える優れもの!
シャワーの後は速乾タオルで決まり。すぐに乾くので必須のアイテムです。
トイレットペーパーは常に持ち歩いておきましょう。海外ではトイレに紙がないことなんてザラにあります。
薬類は必要に応じて用意しましょう。風邪薬、痛み止め、化膿止め、かゆみ止め、下痢止め、抗生物質、絆創膏などは男女関わらず最低限必要です。
髭剃りと爪切りは海外でなかなか良いものが手に入らないので、日本から持っていきましょう。
◆その他
筆記用具とメモ帳は持っておいて損はないハズ。旅の記録を残したり、現地の人たちとのやり取りに便利。
意外とやり場に困るのが本やチケットの半券などの紙類……。
ケースに入れておくと、バラバラしなくて済みます。捨てるのもアリですが、思い出にとっておきます。
三脚があると夜景を綺麗に撮れますし、自撮りにも使えます(笑)
洗濯ロープは……
部屋のカーテンなどに引っ掛けると……
洗濯物を乾かすのに便利です!
折り畳み傘とビニールカッパ
カッパはポンチョみたいな形だと脱ぎ着が楽です。
マルチツールはあらゆるシーンで活躍してくれます。
ナイフは果物を切るときに重宝しました。
防犯用の南京錠とチェーン。鍵は失くすと面倒なことになるので、スペアキーがあると安心です。
細い南京錠があれば、カバンに鍵をかけたりもできます。
「アイマスク」と「空気まくら」で快適な眠りを!バスや電車での長時間移動はもちろんですが、ホテルの枕が合わなかったときにも使えます。
おやすみなさい……。
どーん!これで荷物は全部です。総重量はだいたい17kgぐらい。
コンパクトで機能的な持ち物は、きっと旅をより豊かなものにしてくれるはずです。「あ、アレがない!?」なんてことにならないように、準備をしっかりして旅を楽しんでください!!
文・取材:清谷啓仁
http://kiyotani.com
監修:世界新聞
http://sekaishinbun.net
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