150個の監視カメラを使ったアート作品などの制作過程を撮影するプロジェクト「SpY」

一見すると、「これはなんだろう?」と考えさせられるオブジェなどの現代アート作品が、「どのように制作されているのか?」という一連の制作過程を見ることができるが「SpY」です。150個のカメラを壁一面に取り付けた作品や、超巨大な文字で描かれた作品など、世界各地で展示した大量のアート作品が掲載されています。
SpY
http://www.spy-urbanart.com/

◆1:「CAMERAS」-スペイン・マドリード

クレーン車を使って民家の壁にダミーの監視カメラを取り付けています。

カメラは全部で150個使用され、等間隔になるように設置が続けられます。

同じ方向を向くように角度も1つ1つ調整。

完成に近づきます。ダミーなので何も映してはいないはずが、何ともいえない迫力を放っています。

壁一面にカメラを取り付けまくって、「CAMERAS」が完成。

◆2:「GROW」-フランス・ブザンソン

壁一面に炎のような形で生い茂るつる植物。

ボリュームや形をカットして整えています。

高いところはクレーン車を使用してまん丸にカットしていくと……

「GROW」が完成。つる植物が伸び放題の何の変哲もない壁面が、不思議な雰囲気を持つ壁面に変化しました。

◆3:「WRAP」-ドイツ・ケルン

この作品は制作過程ではなく、いろいろな角度から撮影された写真のみ。

大量のラップを車に巻きつけまくっています。

不思議そうに眺める通行人。

◆4:「PIRAMID」- スペイン・ヴィクトリア

PIRAMIDは住宅街に現れた黄色い鉄パイプのオブジェ。これは地面にドリルで穴を空けて基礎を制作している様子。

黄色い鉄パイプを組み合わせていき……

接合部はバーナーで溶接。

高いところへは三角形に組み立て済みのパイプをクレーンでつり下げて設置していくと……。

「PIRAMID」が完成。後ろの建物を見ると4階建てくらいの高さがありそう。

◆5:「THINK」-ポーランド・カトヴィツェ

壁に描かれた超巨大な「THINK」は、まずヒモを使って文字をかたどっていきます。

ライン引きが完了したら、クレーン車に乗って真っ黒に塗り塗り。かなり大きな建物であることがわかります。

「K」の文字が出来上がろうとしているところ。

作業中は子どもたちが見学に来ていました。

5つの巨大文字が真っ黒に塗られて完成。空をバックにそびえる「THINK」の文字はインパクトありまくりです。

以下のページからは、ほかにも40近くのアート作品の制作過程や、作品の写真を見ることができます。美術館などに行けば、完成したアート作品を見ることができますが、「どのように作品が作られているのか?」という場面はあまり見る機会がないため、最初から最後までの制作過程を収めた「SpY」プロジェクトは、興味深い試みとなっていました。
SpY, section
http://www.spy-urbanart.com/galeria.php?sec=2

・関連記事
深海をイメージした幻想的な地下鉄アート - GIGAZINE
まるで本物のような立体感でポテチの袋を描いていくムービー - GIGAZINE
見る位置によって違う角度の風景が見えるだまし絵アート - GIGAZINE
炎を吹き出すオクトパスなど「バーニングマン」で遭遇したド派手なアートカーまとめ - GIGAZINE
Windows95の「ペイント」で絵を描く97歳のおじいちゃん - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in アート, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article Project "SpY" to shoot production proces….