本の中身の要約を表示し全部読むべきかどうかが短時間で判断できる「flier」
書店には毎日のように入れ替わり立ち替わりで本が並べられ、どの本を手に取ればいいのか戸惑うほどです。そんな状況の中、「世の中の良い本をもっと多くの人に知ってもらいたい」という思いで作られたのが、本の要約サイト「flier(フライヤー)」です。「読書体験を豊かにするディスカバリーサービス」とはどんなものか実際に試してみました。
本の要約サイト| flier(フライヤー)
http://flierinc.com/
まずは、アカウントを登録します。「新規登録」をクリック。
メールアドレス・パスワード・性別・生まれた年・居住地・職業・職種・好きなジャンルを入力して、「利用規約に同意する」のチェックをつけ、「会員登録」をクリック。
このような表示になればOK。登録したメールアドレスにメールが届くので確認します。
メール本文のURLリンクをクリック。
このような画面になれば登録完了。
早速ログインしてサービスを使ってみます。
ログインすると、本の要約情報へアクセスすることができるようになります。
試しに堀江貴文氏の「ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく」の表紙画像をクリックすると……
こんな感じで要約情報のページが現れました。
要約情報のページはPDFファイルでのダウンロードも可能です。
PDFファイルはこんな感じで、紙に印刷する場合を想定した体裁になっています。
それでは、要約情報をチェックしていきます。著書のタイトル・表紙情報のあとにまず「推奨ポイント」が書かれおり、ここでは、この本のアウトラインが簡潔にまとめられています。この段階で本の内容をおおまかに把握できるため、興味のない本であればこの段階で要約情報を読むのをやめることも可能です。
続いて「重要ポイント」では、本のテーマが箇条書きで書かれており、さらに本の内容に踏み込んだまとめがされており……
その直後には「評点(5点満点)」で本を点数で評価。評価内容は、革新性・明瞭性・応用性の3基準で、この平均値が総合得点とされています。
次に、「著者情報」で著者の情報が時系列順に要約され……
最後の「ハイライト」に本の要約が書かれています。
ハイライトの中身は、サブタイトルがつけられ段落分けがされており、このハイライト自体で読み物として成り立つような狙いが感じられます。その中には「必読ポイント!」もあり。本のタイトルからハイライト(要約)まで、だいたい10分弱で読むことができました。
なお、flierの要約情報にはAmazonへのリンクが用意されており……
要約を読んで興味が出た本を即購入することができます。
flierでは、本のチョイスは、話題の書籍と各業界の著名人・専門家の書籍から厳選されたものを、専門ライターによって要約されるという仕組みが取られています。
海外でも本の要約サービスは徐々に人気が高まってきており、専門書の要約サービスを提供する「getAbstract」というものもあります。
getAbstractでは、経営・金融・自己啓発・スモールビジネスなど本のジャンル別に検索できる仕組みになっています。
flierは、現在のところジャンル別に分類されているわけではなく、あくまで「flierの厳選した読むべき本」の要約情報が閲覧できるサービスなので、このサービスによって読みたい本が見つかるかどうかは厳選されたライターのチョイスの出来次第といえます。
なお、月額525円(税込)で全てのコンテンツのなかから一月当たり5個までコンテンツを閲覧可能で、月額2100円(税込)で全てのコンテンツを閲覧可能です。現在20タイトルのサンプルが無料で閲覧できるので、実際に自分にとって使えるレベルにあるかどうかの判断はしやすいはずです。
・関連記事
Amazonで検索した本が近隣図書館にあるかどうか教えてくれるGoogle Chrome拡張機能「その本、図書館にあります。」 - GIGAZINE
アマゾンジャパンが電子書籍サービスKindleの新サービス「Kindle 連載」を本日10月25日からスタート - GIGAZINE
Amazonや楽天のリアル書籍と電子書籍との差額をすぐに確認できる「電子書籍サーチ」 - GIGAZINE
Amazonが本を買うと電子版を激安か無料で提供する「Kindle MatchBook」開始 - GIGAZINE
「ゲームとTwitterとFacebookしかしないなんてもったいない」、Gunosy開発チーム根掘り葉掘りインタビュー - GIGAZINE
現地コーディネーターが旅をきめ細かにアレンジしてくれる「Vayable」 - GIGAZINE
・関連コンテンツ