カヤックの常識の斜め上をいく「水に潜るサブマリンカヤック」
以前の記事に時速56キロの爆速で排水溝をすべり落ちるカヤックが登場していますが、ある意味でその斜め上をいく魔改造を受けた変わり種カヤックがYouTubeに投稿されています。カヤックの常識を越えた「サブマリンカヤック」です。
Subo Kayak Submarine - YouTube
トレーラーに引っ張られて、真っ黒なカヤックがやってきました。なにやら普通とは違う形状に見えますが……
船体後端には、スクリューのような装置がついています。
これを回転させて進むのでしょうか。
船体には、カーボンファイバーのような黒い織模様が見てとれます。
これはもう、カヤックなんかじゃない……
パドルだけはカヤックの名残りを感じます。
それでは乗ってみましょう。
パドルを使って進んでいく姿はやはりカヤックのものなのですが……
おもむろにパドルを真っ二つ。
コクピット前方に固定したと思うと、体を船体の奥へと滑り込ませ、ハッチを閉じました。
潜航開始!
これは間違いなく潜水艦
海中の森の中を悠々と進みます。
スクリューのように見えていたパーツですが、じつは魚のヒレのようなもので、左右にヒラヒラさせて推進力を得るという仕組みになっていました、
ダイバーカメラから見たコクピット部分。人ひとりがスッポリと収まるよう設計されています。
意外と深いところまで潜れることに驚かされます。
船内の様子はこんな感じ。かなりタイトですが、船腹に窓が多く設けられており圧迫感があまりないうえ、周囲の状況確認もしやすそうです。
浮上してハッチオープン。ちゃんと潜水艦としての機能を備えていることがわかりました。
このカヤックはOlivier Feuilletteさんによって製作されたもの。カヤックの専門誌であるKayak Session Magazineにも記事として取り上げられています。
Human Powered Submarine by kayaking Legend Oli Feuillette - Kayak Session Magazine
http://www.kayaksession.com/human-powered-submarine-by-kayaking-legend-oli-feuillette/
無限の可能性を秘めていることを見せつけてくれたカヤック、次はどの方向へ展開していくのか楽しみに待ちたいところです。
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