iPhone 5sのアプリクラッシュ率はiPhone 5cの倍以上であることが判明
Appleの新機種iPhone 5sは64ビットA7チップと64ビット版のiOS 7を搭載している、世界初の64ビットOS搭載スマートフォンです。しかしこの64ビット版iOS 7とA7チップにはバグが存在しており、アプリケーションのクラッシュ率がiPhone 5やiPhone 5cよりも2倍以上高いことが明らかになっています。
iPhone 5s has 2% app crash rate; crashes half as likely on iPhone 5 & 5c
http://appleinsider.com/articles/13/10/11/iphone-5s-has-2-app-crash-rate-crashes-half-as-likely-on-iphone-5-5c
アプリケーションのクラッシュログ解析サービスを提供するCrittercismにより集められたデータと、AllThingsDが報じた内容によると、iPhone 5sで動作するアプリケーションは約2%の確率でクラッシュする、とのこと。対して、iPhone 5とiPhone 5cには同型のA6チップが搭載されており、32ビット版のiOS 7をインストールしても、これらの端末のアプリケーションクラッシュ率は1%未満となっているようです。
「iPhone 5s上でクラッシュが生じるのは、アプリ開発者がiPhone 5sと新しい64ビットA7チップの互換性について、iPhoneが発売する前にチェックできなかったため」と指摘するのはCrittercismの代表者。それと比べると32ビット版のiOS 7の場合は、2013年6月のWWDC2013にて最初のベータ版iOS 7がリリースされてからテストを行うことが可能となっており、iPhone 5cに搭載されているA6チップは既に販売されていたiPhone 5のものと同じものだったため、ソフトとハードの両方をしっかりテストできたようです。しかしCrittercismは、このバグさえなければ64ビット版iOSへの移行はエンドユーザーにとっても快適なものとなっていたはずで、何かしら新しいハードウェアやソフトウェアを導入する際にはこの様な問題が起きるのは不可避なものである、とも言います。
iPhone 5sのクラッシュに関するデータは多くのユーザーから報告されており、具体的に言えば、iPhone 5sの画面がブルースクリーンとなり再起動を促されるというもの。実際にYouTube上にこのクラッシュ現象をムービーで撮影してアップロードしている強者もいます。
iPhone 5s Blue Screen Of Death Bug!!! - YouTube
このブルースクリーン現象はiOS 7でマルチタスクを行う際に頻繁に生じている問題のようで、同様の問題がiPhone 5s以外の端末上でもいくつか起きていることが報告されています。iOS 7にパスコード入力無しでカメラロールにアクセスできるバグが発見されたり、iPhone 5sの傾きセンサーにはハードウェア由来の問題があると判明したり、踏んだり蹴ったりな出だしとなっているiPhone 5sとiOS 7ですが、10月7日から同月13日までのBCNランキング調査によると、ランキングのトップ10中7つがiPhone 5sとなっており圧倒的な強さをみせています。
スマートフォン・携帯電話の売れ筋情報|BCNランキング【週間】
http://bcnranking.jp/category/subcategory_0010.html
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