ディズニーが「立体的な感触」を得られるタッチスクリーンアルゴリズム「Touch Surfaces」を開発
情報を得るためにスマートフォンやタブレットのディスプレイをなぞる機会が多い今日このごろですが、スクリーンをタッチすることで「立体感」が得られるアルゴリズム「Touch Surfaces」が開発されました。
Disney Research » Tactile Rendering of 3D Features on Touch Surfaces
http://www.disneyresearch.com/project/3d-touch-surfaces/
ディスプレイから立体的な感触が得られる「Touch Surfaces」とは一体どういう仕組みなのかはこちらのムービーを見れば分かります。
Tactile Rendering of 3D Features on Touch Surfaces - YouTube
スマホやタブレットやデスクトップPCなどでタッチスクリーンをなぞる機会が増えました。
そんなタッチスクリーンに3Dの世界を与えるのが「Touch Surfaces」です。
Touch Surfacesスクリーンでは、出っ張り、へこみ、角などを感じることが可能です。
Touch Surfacesアルゴリズムは、立体物の表面と指の間の傾斜を計測し、それを仮想の立体物の感触に反映させます。
人間が物を立体的に感じるのは、物を触ったときに得られる摩擦力を指の皮膚が立体感として感知するからです。写真の赤い矢印が摩擦力を表します。
Touch Surfacesでは立体の傾き(スロープ)となぞる速度から摩擦力を算出、それに見合った電気振動を発生させることで、指に「立体感」を伝えることができます。
Touch Surfacesは、写真だけでなく映像の立体感を表現することも可能。
カメラで写した物を立体的に感じることができます。
Touch Surfacesを使えば、地図をなぞるだけでその地形を把握することができ……
また3Dレンダリングも可能です。
プロジェクターに映し出された映像も同じように立体的に感じられます。
Touch Surfacesは非常に軽いアルゴリズムなので、カメラに映し出される情報をリアルタイムで立体的に表現することも可能です。
指でさまざまな情報を立体的に表現可能なTouch Surfacesを使えば、盲目の人にも楽しめるコンテンツが増えそうです。
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