無料でPDFファイルのサイズを大幅に削減できる「PDF Reducer」

勉強や仕事、調べ物をする時など、PCを使っているとあらゆるシーンでPDFファイルは登場しますが、ページ数が多くなるとファイルサイズも大きくなり、メールで送信できなくなることもあります。そんなPDFファイルを選択するだけであっという間にサイズダウンさせるのが「PDF Reducer」で、非商用目的・個人利用であれば無料で使用できるとのことなので、実際に使ってみました。

ORPALIS PDF Reducer Free Edition :: Maximize minimization of PDF!
http://www.orpalis.com/products/pdfreducer/pdfreducer-free.php

まずはページ下部にある「Download PDF Reducer Free」をクリック。

ダウンロードページへと飛ぶので、「Free」の下にある「Download」をクリックして、ダウンロードを開始します。

ダウンロードしたソフトウェアを起動させると以下のような画面が現れるので「Next」をクリックしつつ進んでいきます。

ライセンスに同意して「Next」をクリック。

続いて名前の登録画面。こちらも「Next」をクリックします。

最後に「Install」をクリックしてインストールを開始。

終了したら「Finish」をクリック。デフォルトでは「プログラムを起動する」にチェックが入っているので、Finishを押すと自動的にソフトウェアが起動します。

無料版にはいくつかの制限があり、有料版ではマルチスレッド機能が有効になったり、コマンドライン機能が使用できるようになるとのこと。今回は無料版をインストールするため「OK」をクリック。

PDF Reducerのホーム画面はこんな感じです。

PDFファイルのサイズを小さくするには、「Source：」の隣にあるボタンからフォルダを指定し、目的のファイルを開きます。また、複数のファイルを選択することも可能です。

出力先も指定したら「Start batch」をクリック。

274ページのファイル1つをサイズダウンさせる時間は約1分。最終的には指定したファイルの22.91％の大きさになる予定です。

1分後、あっという間に処理が終了。約70MBのファイルサイズが約16MBまで縮み、上記にある通り22.91％のファイルサイズになりました。

処理が終了したら「Logs」の中に処理済みファイルの記録が残りました。

また、さらにファイルサイズを縮めたい場合は「Options」をクリックすると以下のようなウィンドウが表示されます。最初の「Compression」タブでは上から順に色検知・画像の再圧縮・未使用データの破棄・画像のダウンスケールとなっています。

次の「Images」タブでは画質や解像度設定ができ、さらにPDFのバージョン1.5以降ではJPEG2000を使って高画質なままファイルサイズを縮めるということも可能。

「Color Detection」タブでは色の自動検出が可能、スキャンした画像などの場合に有効で、白黒だけの場合には圧縮率が上がります。

「Content Removal」タブでは上から順に、フォームフィールド・アノテーション・ブックマーク・埋め込みファイルの削除が可能

「Output Format」タブではPDFのバージョン設定が可能となっており、基本的にバージョン1.5から高圧縮が可能になっているため、「1.5」にしておけば互換性を確保するのであれば無難。また、「Enable fast web view」にチェックを入れると「Web表示用に最適化」された状態となり、ページ単位でダウンロード、つまりバイトサービングが可能となり、ウェブページ上で表示する際に素早く表示されるようになります。

最後の「General」タブでは処理ファイルのインプット方法を変更でき、複数ファイルをひとつずつ指定するのではなく、特定のフォルダー内のPDFファイルを一括で指定したい場合は「Folder selection」を選べば選択可能となります。