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サイフやクレカ不要でサインの必要も無いハンズフリー決済サービス「PayPal Beacon」


インターネットを利用した決済サービスを提供するPayPalが、新しい決済方法「PayPal Beacon」を発表しました。これを使えばサイフやクレジットカードなどを持たずに店舗に入っただけで支払いが可能になり、レストランで食事をした後にクレジットカードで決済を行うために署名をしたりだとか、何かを購入するためにレジの前に列を作って並ぶような無駄な時間を過ごす必要が無くなります

Beacon - PayPal
https://www.paypal.com/webapps/mpp/beacon

PayPal Beacon: Finally an Easier Way to Pay in Stores Than Swiping a Credit Card | PayPal| Forward
https://www.paypal-forward.com/mobile/paypal-beacon-finally-an-easier-way-to-pay-in-stores-than-swiping-a-credit-card/

PayPal Beacon: Hands-Free Payments - YouTube


Introducing PayPal Beacon: Shopping made seamless - YouTube


朝のランニング中。


ランニングついでにクリーニングに出した物を引き取って返ろう、と考えたそんなとき。


こういう場合に限ってサイフを家に忘れていたり。


そんな時にPayPal Beaconを利用すれば、サイフやクレジットカードを持っていなくても、iOS端末もしくはAndroid端末にインストールした専用アプリから簡単に支払いを済ませられます。支払いは指定の店舗に到着した際に行われます。


さらには外出先からカフェのコーヒーを購入しておけば……


店舗に着いたら即商品を受け取ることも可能、長い会計待ちの行列に並ぶ必要が無くなります。


店舗に着いた際に支払いも終わっているので、そのままバイバイ。


ユーザーがPayPal Beaconでの支払いを行うには、店側にはPayPalと互換性のあるPOSシステムとPayPal Beaconを挿すコンセントが必要不可欠。


PayPal Beaconの利用シーンを考えると、屋内の端末から端末へ通信する必要があったり、ユーザーの持つスマートフォンのバッテリー消費が少なくて済むような通信方式であることが望まれました。こういった観点からGPSやWi-Fi、ジオフェンス機能などの技術ではなく、Bluetooth Low Energy(BLE)を利用した通信方式が採用されることとなります。


専用アプリからどのお店で何を購入するか設定しておけば、お店に立ち寄った際に商品の代金が支払われるので、後は商品を受け取るだけ。


つまり買い物の際にお金もクレジットカードも署名も必要なくなります。


通信方式にBLEを利用するので、端末間の接続はスムーズかつエネルギー消費量もとても低くなっており、さらには専用アプリを開く必要もなく、GPSや電波状況が悪くても関係なく利用可能です。


PayPal Beaconは絶えずユーザーの位置情報を検知しまくるようなことは無く、店舗に入ってもPayPal Beaconを無視しておけば店舗やPayPalに情報が送信されることはありません。


今年第4四半期中に試験運用を開始し、2014年度の頭のサービス開始を目指しているようです。なお、現在PayPal Beaconのウェブサイトでは開発者によるアイディアを募集中とのことで、アイディアを選ばれた100人の開発者にはPayPal Beaconサービス開始前に無料の開発バージョンAPIを使用できる機会が与えられるとのこと。

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in ソフトウェア,   ネットサービス,   ハードウェア,   動画, Posted by logu_ii

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