Googleが決済サービス「Google Checkout」を制作中
いつ公開されるかは分かりませんが、自分の口座の個人情報を相手に教えずに個人間送金を可能にする決済サービス「Google Checkout」が制作中だそうで。「Checkout」というのは勘定という意味です。
既にgooglecheckout.net/org/infoが取得されています。また、クレジットカードとの連携も考えているらしく、googlemastercard.comというドメインも取得しているそうで。
以下、どういうイメージのサービスになるかを解説します。
Welcome to Google Checkout, that will be $3.14 | Googling Google | ZDNet.com
http://blogs.zdnet.com/Google/?p=208
決済手段としてはいわゆるPayPalのような方式になるらしいのですが、日本で言うならばイーバンク銀行の「メルマネ」のようなものだと解釈してもらえばよいようです。
メール送金サービス(メルマネ) イーバンク銀行
http://www.ebank.co.jp/kojin/service/mailmoney/
ヤフオクなどで出品したことがある人であれば分かると思いますが、自分の口座情報を相手に教えるのはなんとな~く抵抗があるものです。また、手数料もけっこうバカになりません。
PayPal方式の場合、相手に教えるのはPayPalのアカウント番号だけ。自分の名前など個人情報は教える必要はありません。もちろん送金時も同じで、自分の名前などのプライバシーが受け取り側に伝わることはありません。
また、PayPal利用者同士、あるいはメルマネ利用者同士(イーバンク利用時)は送金手数料が無料になります。
つまり、個人間決済および少額決済について絶大な威力を誇るというわけ。
そのため、海外ではブログとかサイトの端っこにPayPalのバナーを貼って、それをクリックすれば1ドルとか2ドルそういう小さい単位で寄付できるようにしている場合も多々あります。投げ銭の感覚ですね。
ここにGoogleが乱入しようとしている、というわけ。
この決済サービス「Google Checkout」と連携するのは、「Google Base」と「Google Analytics」「Google Adwords」だと予想されます。
Google Baseはデータベース共有サービスという側面だけではなく、簡易的なオンラインショッピングサイトです。在庫リストをデータベース化して公開し、そこからクリックして購入してもらうようなことが可能です。既に一部で今年の2月から実験が開始されています。
Google AnalyticsとGoogle Adwordsはそれぞれ広告の出稿とその効果測定という機能が付いており、広告出稿代金をGoogle Checkoutで済ませるようにする可能性は大いに考えられます。これらもまた、Google Base及びGoogleの展開する各種サービスと連携できるわけです。
個人的にはこれが個人でせっせと良質の記事を生産している人への簡単な寄付手段となればいいのにな~、と。バナーをクリックする、ログインする、送金する、おしまい、みたいな感じで。日本の各銀行と連携できればたやすく実現できそうでしょうが、なかなか大変そうな予感…
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