5つのアパートで9人のルームメイトと過ごした7年間から学んだ7つの教訓
By Butte-Silver Bow Public Library
大学時代から現在までの7年間で、5つのアパートに移り住み、9人のルームメイトと暮らしてきたというエミリー・フェルドマンさん。引っ越し当日になっても引っ越し先の新しい家を決められないようなこともありましたが、たくさんの引っ越しとともにわかったこともいろいろあったそうで、7つの教訓をBrickUndergroundにて公開しています。
What I learned in 7 years, 5 apartments, and 9 roommates | BrickUnderground
http://www.brickunderground.com/blog/2013/06/lessons_learned_after_5_apartments_9_roommates_and_7_years_in_new_york_city
◆1:疑う気持ちやためらう気持ちを無視しないこと
家探しは靴選びのようなものだとエミリーさんは言います。たまたま見かけた靴にひとめぼれしたりすることもありますが、そういう場合は履き心地が悪かったりしても慣れるだろうと思いがち。しかし、大抵の場合は履き慣れずに結局靴を履かなくなるものです。家も同じようなものですが、靴と違って簡単に取り替えたりはできません。
By abrinsky
最初のアパートでクローゼットのスペース不足に我慢できなかったエミリーさんは、2つめのアパートでは足に付く猫のトイレの砂を執拗に払わなければいけなくなったり、他のアパートでは何度も何度も通る列車の音に耐えなければいけませんでした。それらの問題に直面するたびに、エミリーさんはグチグチと文句を言い続けていたそうです。
騒音や匂い、隣人などの周囲の様子にもそのうち慣れるだろうと思っているかもしれませんが、アパートの好きな部分よりもやっかいな物が長く後を引くものなので、少しでも疑いやためらいを感じた際にはそれらの気持ちを無視しないようにするのが後々の自分のためになります。
By Alessandro Pinna
◆2:正直かつ素直になること
誰かと部屋をシェアする場合には部屋の境界線や各自の役割分担、そしてルームメイトがどのくらいの頻度で家にいるのかといったことを把握しておく必要ありです。
もしもルームメイトが夜遅くにリビングルームで大音量の外国映画を見るような相手ならば、あなたはどう思うでしょうか……
By Austin Manny
どの時間帯にルームメイトが家に居るのか、週末にはどのようなことをしているのか、また家に連れてくる友人はどれくらいの人数でその友人と共に共用スペースにでてくるのか、などを把握する必要があります。それらを把握して、自分の意思を明確に示さなければ、深夜の1時までボブ・ディランの曲がリビングから流れてくるのにつきあわされる羽目になるかもしれません。
◆3:夏にアパートを探さないこと
5月から9月までの間はインターンや学生、転職などを行う人たちが町に到着し、良いアパートを探そうとするので、これらの季節は賃貸料金が高くなります。
By Marco Merli
エミリーさんも夏に物件を探した経験があるそうですが、激しい物件争いがあり、結局10月中旬まで良い物件を見つけることができなかったそうです。これに対して、彼女の最も成功した家探しは11月に行ったもので、ごく最近にリフォームされたかわいらしい物件をリーズナブルな価格で発見。しかしその物件では8月にゴキブリが出てきたので、結局引っ越してしまったとのこと。
◆4:お金は状況を易しくしてくれるということ
夏に物件を探していたエミリーさんは、ニューヨークの賃貸市場ではお金が大きな力を持っているということを経験します。
By Steven Depolo
エミリーさんは手頃なシェア物件を探していましたが、予算を月600ドル(約6万円)ほどと考えていたため、なかなかまともな物件が見つからなかったそうです。もう少しお金を出せばどのくらいの物件が見つかるのかが気になり、試しに予算750ドル(約7万6000円)で物件を探してみたところ、良い物件が見つかり、さらに予算を増やして1000ドル(約10万円)の物件では、「新しい世界が開ける!」と思うくらいの良い物件に引っ越せることが分かりました。
◆5:トコジラミは誰の身にもふりかかるということ
エミリーさんは過去に自身のベッドマットレスの中にトコジラミの集団を発見したことがあるそうです。この虫のせいでルームメイトとは離ればなれになり、部屋や治療費などで約4000ドル(約40万円)の費用もかかったようです。
By lauren
それ以降トコジラミ被害者の会に入ったエミリーさんは、友人たちからトコジラミのことについて尋ねられるようになります。これらの話に対処する内にトコジラミのことが詳しくなり、この虫はどこにでも無差別にやってくるということを知ったそうです。
◆6:トコジラミの襲来後にも人生は続くということ
トコジラミを駆除してからというもの、エミリーさんは時々夜中に起き上がり、ベッドをチェックしたりマットレスをひっくり返してシーツをはぎ取ったりしてトコジラミが居ないかチェックするようになりました。そして次の日には少し疲れた状態で仕事に行くはめになりますが、それでも以前のようなのんびりとした生活に戻りたいとは思わないくらいにトコジラミが頭から離れないそうです。
しかし、そのトコジラミの襲来から3年がたち、以前よりもトコジラミに対する恐怖はとても小さくなり、ようやく新しい生活に心の方もシフトしてきたとのこと。
By Angela Sevin
◆7:大きな変化を恐れないこと
エミリーさんは大学院を卒業してトコジラミとの戦いにも一区切りを付けたあと、大きな変化を求めて良く見知った土地からの引っ越しをしました。引っ越し当初の生活は悲惨なものだったそうですが、時間がたつにつれて好きな本屋やお気に入りの散歩道、友達や恋人もできて、身の回りの障害はなくなっていったそうです。
By Ben Sheldon
この経験から、1度未知の出来事や不安を経験してしまえば、大きな変化は人の人生を豊かにしてくれることを実感した、とのこと。
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