レビュー

スタートアップのアイデアを効率的にまとめられるアプリ「Elevatr」


スタートアップを立ち上げるための考えはEvernoteなどのアプリに書き留めるのも一つの手段ですが、自分の頭の中だけではアイデアを商品化するために足りない考えは何か?ということに至れなかったりと、抜け落ちてしまう部分も出てきます。そこで、スタートアップ設立のためのアイデアを効率的にまとめられるように作られたのが「Elevatr」です。スタートアップと聞くと難しそうな響きがありますが、Elevatrは非常にシンプルなUIで、ビジネスマンだけでなく、ビジネスを学んでいない学生や主婦などあらゆる人が自分のアイデアを商品にするために何をすればいいか?という道筋を描けるようになっています。

Elevatr
https://itunes.apple.com/us/app/elevatr/id609287279

ということで、実際に使ってみます。まずはアプリをインストール。


アプリを起動します。


ホーム画面はこんな感じ。画面右上のマークをタップすると、アイデアの書き出しがスタートします。


まずは「The Idea」、つまりアイデアそのものを140文字で記述します。


140文字と聞くと「短すぎないか?」と思ってしまいそうですが、開発者のSpiroさんによると「もしあなたが140文字以内で自分のアイデアをまとめられないのならば、あなたは自分が何をしているか分かっていないのです」とのこと。書き終わったら「改行」をタップします。


すると次の画面に移動。今度はアイデアに名前をつけて「改行」をタップ。


これでアイデアの設定が完了。これから商品化するにあたっての細かい部分をどんどん考えていきます。


「The Idea」をタップすると先ほど書いた140文字の概要の下に「Problem(問題)」「Solution(解決案)」という項目が表示されます。


Problem(問題)にアイデアの問題点として考えられることを書き出し。


さらにそれに対する解決案をSolutionに書き込んでいきます。


問題を書き、それに対する解決案を書いていると、再び解決案に対する問題が浮かんでくるので、自問自答するがごとく思うがままに考えを列挙していけばOK。なお、各項目には写真を貼り付けることも可能です。


同様に、「Market(市場)」をタップすると「Target Market(ターゲットとなる市場)」「Competition(競争相手)」「Competitive Advantage(競争相手よりも優れている点)」という項目が出現。


「The Product(商品)」には「Use Cases(どんな場合に使うか)」「Product Features(商品の特徴)」「Brand Identity(ブランドのアイデンティティー)」


「Business Model(ビジネスモデル)」には「Monetization(現金化する方法)」「Distribution(流通方法)」「Financials(資金調達)」という3項目。


「Execution(達成)」には「Key People(カギとなる人々)」「Milestones(マイルストーン)」「Next Steps(次のステップ)」とあり、ビジネスのどこが節目か、ゴールは何か、ということを設定することで自分の進度を明確にすることができるようになっています。


終わったら画面右上にある「Done」をタップ。


スタートアップのアイデア一覧が表示されるので、右上のボタンから別のアイデアを追加していくことも可能です。


これはミシガン大学でビジネスエンジニアリングを学んだDavid Spiroさんが作ったアプリ。商品の素晴らしいアイデアはビジネスを学んだ人々よりもむしろ一般企業の従業員だったり、野心的な学生だったり、素晴らしい主婦の頭の中にあり、それにも関わらず効率的にアイデアをビジネスに変える計画を書く方法がこれまで存在しませんでした。Elevatrはそんな人々が使いやすいように、従来の複雑なビジネスプランではなく、非常にシンプルで美しいUIを持っているのが特徴です。

ローンチの時点ではこれは個人での使用のみを想定していたのですが、チームのメンバーは将来的に機能を増やして行く予定。スタートアップにおいてユーザーや将来的にユーザーとなり得る人々からフィードバックを得ることは非常に大切であり、フィードバックを得るための機能やコラボレーションを行う機能も追加されていくそうです。

Elevatr
http://elevatr.com/

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
スタートアップや起業のアイデアが通用するかしないかをできるだけ安くテストする方法 - GIGAZINE

スタートアップとして起業するための資金調達のステップをわかりやすく図式化するとこうなる - GIGAZINE

スタートアップを成功に導くために毎月自身に問いかけるべき10の質問 - GIGAZINE

スタートアップとして起業するためのビジネスプランの作り方まとめ - GIGAZINE

スタートアップを成功させた企業創設者が絶対に言わない10のこと - GIGAZINE

in レビュー,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.