雪合戦用のパーフェクトな雪玉を作る方法
By kharied
最低構成メンバーは競技者7名、補欠2名、監督1名で、1試合あたりの制限時間は3分で3セットマッチ、というのが雪合戦の国際ルールとしてありますが、本気試合でなくともやっているとつい夢中になってしまうのが雪合戦。そんな国際的にも人気スポーツである雪合戦で役立ちそうな「完璧な雪玉を作る方法」をPopular Scienceがまとめています。
FYI: How Do You Make The Perfect Snowball? | Popular Science
http://www.popsci.com/science/article/2013-01/fyi-how-do-you-make-perfect-snowball
まず一つ目は、粉雪を使わないこと。粉雪から雪玉を作ろうとするとすぐにバラバラになってしまいますが、溶けはじめた雪を使うと、氷の塊となって雪玉が作りやすくなります。つまり、完璧な雪玉を作る一番のポイントは雪玉用の適度に溶けだした雪を見つけることなのです。
モンタナ大学の雪・雪崩研究所の所長Jordy Hendrikxさんによれば、氷点下の状況には水というものは存在しません。そして少し氷が溶け始めたとき、各々の水滴はメニスカスを形成します。Hendrikxさんによればこのメニスカスこそがバラバラだった雪をくっつけ、再び凍らせる役目を果たすとのこと。
By mksystem
また、NASAのScott Sandfordさんは雪に極端な圧力をかけることも雪玉を作る上のポイントになると指摘しています。「氷菓を強く握ると溶けるでしょう?」と彼は説明します。限界まで雪に圧力を与え球状にすると、雪は液状化したのちに再凍結するのですが、この方法は宇宙かラボの中でしか行えません。よって、地球上で行うカジュアルな雪合戦の場合は、雪を手を握って球状にすることで、雪の表面を適度に溶かし、再凍結させることが可能です。素手で雪玉を握った方が効果的か?ということに関してSandfordさんは「違いはほとんどありません。手袋をしていた方が寒くないし手の感覚も麻痺しないからいいと思います」とコメントしています。
なお、完璧な雪玉を作る方法はこの他にもいろいろあります。
How to Make the Perfect Snowball: 5 steps - wikiHow
http://www.wikihow.com/Make-the-Perfect-Snowball
How to Make a Perfect Snowball | The Art of Manliness
http://artofmanliness.com/2010/11/30/how-to-make-the-perfect-snowball/
How To Make the Perfect Snowball
http://www.howtodothings.com/family-and-relationships/a4299-how-to-make-the-perfect-snowball.html
ミトンではなく4本の指が分かれている手袋を使う、表面ではなく深い部分の雪を使う、気温0度前後で空気が乾いていない時に雪玉を作る、など細かなポイントのほか、素手で握ることをオススメしている記事もありましたが、「適度に溶けだしたいい雪を見つける」「手でしっかり握る」という2点だけは外せない模様。なお、雪が固まるからといって水の中に雪玉を浸すと、雪玉ではなく氷の塊になってしまい非常に危険なため、やめましょう。
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