DIYで作ったロケットを有人飛行させるオープンソース・プロジェクトが進行中

ホームメイドで作ったロケットで有人飛行を行うというプロジェクトがデンマーク・コペンハーゲンの技術者たちCOPENHAGEN SUBORBITALSによって進められています。プロジェクトはオープンソースで行われ、完成すれば誰でもロケットが作られるように全ての情報が公開される予定です。
Spaced Out: Open Source Outer Space: How a Couple of Guys Are Building a Homemade Rocket Ship for the Masses | Motherboard
http://motherboard.vice.com/blog/spaced-out-open-source-outer-space-video

ムービーは以下から見ることができます。
Spaced Out: Open Source Outer Space: How a Couple of Guys Are Building a Homemade Rocket Ship for the Masses | Motherboard
http://motherboard.vice.com/blog/spaced-out-open-source-outer-space-video

こちらがデンマーク・コペンハーゲンで作られているホームメイドの宇宙船。

以下が2008年にプロジェクトを立ち上げたエンジニアのKristian von Bengstonさん。プロジェクトはKristianさんの他、20人余りのスペシャリストが参加しています。

打ち上げは水上のプラットフォームから行われる予定。

打ち上げられたロケットは短い宇宙旅行に出ます。

そしてパラシュートを使って着水。

Kristian von Bengstonさんと共にもう一人プロジェクトを取り仕切るのがPeter Madsenさん

Peter Madsenさんはエンジン関係を取り仕切るエンジニア

ロケットのエンジンはアポロ計画で使用されたサターンVとほとんど同じ仕組みで、サターンVの方がずっとコンポーネントが多いという点が違いです。

これまでにさまざまな実験を行ってきました。2012年3月30日にはエンジンの静止テスト。

6月16日には落下テスト

6月6日の分離テスト

6月3日のパラシュート・テスト

8月12日にはテストロケットHEAT-1Xが海上に浮かぶプラットフォームから打ち上げられました。

空高く打ち上げられていくロケット。打ち上げられてから着水するまでの時間はだいたい15分が予定されているのですが、2度の打ち上げテストはいずれも失敗に終わっており、現在はシステムの見直しを行っている最中です。

最新のカプセル設計図は以下の通り。

実際にカプセル内に乗り込んでみるとこんな感じ。

有人飛行は今後数年間のうちに行われる予定で、12月末には別のカプセルやエンジンを使ったエンジンのテストが行われる予定とのこと。

なお、ロケットの打ち上げには6万3000ドル(540万円)ほどのコストがかかると予想されるため、現在Indiegogoで出資を募っています。締め切りは現地時間で1月5日(土)です。
DIY Space Capsule Tycho Deep Space II | Indiegogo
http://www.indiegogo.com/TychoDeepSpace2

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