ハードウェア

手袋を着用したタッチ操作・業界最小径のペン先約2mmの入力が可能なタッチパネルシステムをシャープが開発

By Michael Kwan (Freelancer)

センサーを1ラインずつ検知処理する現在の逐次駆動方式に比べて、S/N比が約8倍の高感度を実現した高感度技術を搭載したタッチパネルシステムを開発し、発売を開始するそうです。これは多数のセンサーを同時に駆動処理するので、処理能力が高い、ということになります。

タッチパネルシステムを開発、発売 | ニュースリリース:シャープ
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/121210-a.html

タッチパネルシステム(20型)[タッチパネルコントローラー]


タッチパネルシステム(20型)[センサーシート]


タッチパネルシステム(20型)、左:タッチパネルコントローラー、右:センサーシート


タッチパネルシステム(60型)


今回開発された技術はタイプとしては静電容量タイプ(画面上に導電性膜などで縦軸と横軸のマトリックスを形成、指などが近付くことによる容量変化を検出する方式)であり、業界最小径のペン先約2mmの入力や多点を同時に認識できるマルチタッチ操作、さらには手袋を着用したタッチ操作などが可能となり、5型から60型までタッチパネル用のユーザーインターフェースが共用可能、ソフトウェアの開発負担を軽減できるとしています。サンプル出荷は7型・20型・60型が2012年の12月15日(土)から、5型が2013年1月31日(木)からとなっており、量産時期はいずれも2013年3月15日、月産台数は計60万台となっています。

なお、量産時期から考えて、早ければ2013年の春モデル・夏モデルあたりから、この新技術を搭載したタッチパネル搭載スマートフォン・タブレットが登場すると予想され、2013年冬あたりには手袋に特殊な細工を施さなくても画面にタッチして操作できるような機種が登場、さらにはもっと繊細にお絵描きできるようになっているかもしれません。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
世界初のタッチパネル式スマートフォンは1994年に発売、その名も「Simon」 - GIGAZINE

iPhoneなどのタッチパネルを自由自在に操れる手袋「momiji gloves touch」試着レビュー - GIGAZINE

冷たさや暖かさを感じるタッチパネル「サーモエステシア」 - GIGAZINE

貼るだけでどんな平面でもマルチタッチスクリーンにしてしまうフィルムが開発中 - GIGAZINE

新しい入力の形、端末の裏側を利用した「背面入力インターフェース」の実演デモ - GIGAZINE

in モバイル,   ハードウェア,   サイエンス, Posted by darkhorse

You can read the machine translated English article here.