180度回転するカメラでHD映像を撮りつつリニアPCM録音ができる「DR-V1HD」を使ってみた

講演会を記録したり楽器の演奏を録音して聞く、インタビューの内容を録音したりする、といった用途にはボイスレコーダーは便利ですが音声だけでは後から聞き直してもその時の様子がよくわからないという事が少なくありません。というわけで、今回は音声と同時にムービーの撮影が可能で、なおかつ角度調整機能の付いたレンズを搭載しているので机の上などに置いたままでも被写体へカメラを向けやすいという「DR-V1HD」を実際に購入して実際に使ってみることにしました。

製品: DR-V1HD | TASCAM
http://tascam.jp/product/dr-v1hd/

「HD VIDEO / LINEAR PCM（HDビデオ撮影、リニアPCM録音）」と製品の特徴が端的に書かれたパッケージ。

内容物は本体の他に、単三電池、取り扱い説明書、USBケーブルなどです。

本体サイズは縦131×横70×厚さ28mmで、2.4インチ（240×320ドット）のディスプレイを搭載。

成人男性の手で持つとこんな感じ。

操作に使用するボタン類は下部にまとまっています。

上部にあるレンズは180度グルリと回転するので、三脚などを使用せず床や机の上に直接置いた状態でも、ある程度正確に被写体にレンズを向けて撮影することが可能。

で、実際にどんな感じでレンズが回転するのか？というのは以下のムービーで見られます。

HD映像が撮れるPCMレコーダーTASCAM「DR-V1HDのレンズを180度回転させてみた - YouTube

右側面には別売りの「バッテリーパック」などを接続するためのDC IN 5V端子やインプットボリュームコントロール、LINE OUT端子、MIC/LINE IN端子を備えています。

インプットボリュームはダイヤルをグルグルと回すだけで音源の音量に合わせて素早く適切なインプットレベルを設定できます。

左側面にはmicro SDカードスロット、ミニUSB端子、ミニHDMI端子があります。

容量2GBのmicroSDカードが付属。なお、2GBカードに映像HD（720p）音声24ビット（STEREO）を記録した場合最長約25分の録画が可能で、音声（44.1kHz）のみの場合は最長約3時間09分の録音が可能です。

最大耐入力音圧120dB SPLでロックバンドの生演奏などでも音割れすることなく録音可能という単一指向性マイクを搭載。

上部。

下部にはストラップホールと1/4インチの三脚取り付け用のネジ穴付き。

裏面にはスピーカーを備えています。

単三電池3本で駆動し、アルカリ電池を使用した場合最長約3時間30分のHD（720p）ムービーの撮影や6時間30分の音声（44.1kHz、16ビット）の録音が可能。

電池、記録メディア込みの実測重量は約227グラム。

iPhone 4Sと比較すると一回り大きいサイズ。

音声の録音フォーマットはWAVの16ビットと24ビットに対応。

サンプルレートは44.1kHz、48kHz、96kHzが選択可能。なお、HDムービーの撮影時は96kHzは選べません。

画像、ムービーの記録サイズはSDとHDの2種類があります。

右下のRECORDボタンを一度押してスタンバイ状態にした後、もう一度RECORDボタンを押すと録画や録音がスタート。

撮影している様子は以下の通り。

実際に「DR-V1HD」を使って目の前を轟音を上げながら高速で通過する列車をHD画質（1280×720/30fps）で撮影してみたムービーは以下でチェックしてみてください。

HDムービーが撮れるレコーダー「DR-V1HD」で通過する列車を撮影してみた - YouTube

インプットボリュームのダイヤルを「6」に設定しておけば、列車がレコーダーのすぐ脇を通過する際にも音がひどく割れてしまうことなく録音できたので、音源がかなり大音量であっても問題なく記録できることがわかりました。なお、特に三脚などを使用せずに地面にレコーダーを置いてレンズの角度を変えただけで撮影を行ったのですが、割とまともな構図で撮ることができたので、角度調整ができるカメラを搭載した製品ならではのアドバンテージを実感することができました。というわけで、ライブや講演会などを記録する際は高音質でしっかり録音しつつ、映像も一緒に撮影しておきたい、という人におすすめの製品です。

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