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知られざる世界のトイレ事情とトイレの場所を尋ねるフレーズいろいろ

By Driely Schwartz

国や地域によって文化や風習は異なりますが、何も知らずに旅行に行って困ることが多いのがトイレ事情。切羽詰っているのに公衆トイレが見つからなかったり、使用したくても便器がもの凄い有様になっていたり、無事用を足せたもののその後の処理がわからなかったりと途方に暮れることも少なくありません。旅行口コミサイトのトリップアドバイザーはそんな海外のトイレ事情をまとめており、各国における知られざるトイレ事情と共にトイレの場所を尋ねるフレーズも書いてあるので、これから旅行に行く予定がある人の役に立つはずです。

海外トイレ事情 トリップアドバイザーのインフォグラフィックスで世界の旅が見える
http://tg.tripadvisor.jp/toilet/


◆日本
洗面所、化粧室、お手洗いなどトイレの呼び方はさまざま。W.C.という表記も見かけますが、これは「Water Closet」を略したもの。直訳すると「水の小部屋」、つまり水洗式トイレを表します。


◆韓国
ソウル近郊にある化粧室文化公園は、その名の通りトイレのテーマパーク。かつて水原市長が建てた洋式便座型の自宅を展示室に改装したもので、公園には用を足している銅像が点在します。


◆中国
かつて中国にはトイレの下に豚小屋を設け、人間の排泄物をエサにするというエコトイレがありました。待ちきれなくなった豚に噛み付かれショック死した人がいるという話も……。


◆台湾
公衆トイレの個室にゴミ箱やバケツが置かれていた場合、使用済みのトイレットペーパーは流さずにそこに捨てるのがルール。地域によっては下水管が細くて詰まってしまうことがあるからだそうです。


◆ベトナム
観光で人気のホーチミンでも公衆トイレは少ないので、デパートやホテルのトイレを使うのがオススメです。またベトナム語で男は「NAM」、女は「NU」と言い、ちょっと似ているのでトイレの表記には注意が必要です。


◆インドネシア
インドネシアには洋式トイレだけでなく、和式に近いしゃがみ込みタイプのトイレも多い。和式トイレとの違いは金隠しがついていないことと、日本とは逆で扉側を向いて使うこと。


◆マレーシア
マレーシアなどイスラム教国のトイレには、たいていホースがついているので、右手でこのホースを持ち、左手でお尻を洗います。そのため左手は不浄の手とされ、食事や挨拶には使われません。


◆フィリピン
フィリピンでトイレを表すC.R.は「Confort Room」(居心地のよい部屋)の略。しかしフィリピンの便座はカバーのないタイプが多く、その上にカエルのようにしゃがみ込むのが一般的です。


◆タイ
タイでは性同一性障害の人が気持ちよく利用できる男女兼用トイレが増えています。トイレのマークは青の男性と赤の女性が半分ずつ。このトイレを備えた学校も登場しているそうです。


◆インド
日本では恋人を表す小指を立てる仕草は、インドではトイレを意味します。言葉は通じなくても小指を立てて首を傾げれば大体理解してもらえます。


◆アラブ首長国連邦
ドバイでは観光客が立ち寄るようなショッピングセンターやホテル、レストランなら洋式のトイレが用意されています。ただし郊外のツアーでは、しゃがみこむ和式のタイプも多いということです。


◆オーストラリア
オーストラリアの公衆トイレはブラックライトやブルーライトを使用していることが多いのですが、これは麻薬防止の観点から、血管を見にくくし注射を打てないようにするため。


◆イギリス
イギリスにはLoo of the Year Awardsというトイレ賞があります。地域やカテゴリー別に多様な賞が用意され、さらに最も優れたトイレにLoo of the Year Yearの称号が贈られます。


◆フランス
ヨーロッパでは18世紀ごろまで排泄物を路地に捨てていたため、道路はし尿で汚れており、スカートの裾を汚れから守るために考案されたのがハイヒールだそうです。


◆ドイツ
日本でもトイレの隠語はいろいろありますが、ドイツでは「マイヤーおばさん」がそれにあたります。マイヤーという名前はドイツではとてもポピュラーですが、この呼び方の由来は不明。


◆ベルギー
ベルギーの観光名所と言えばブリュッセルの小便小僧。がっかり名所と揶揄される小便小僧の近くには小便少女の噴水もあり、こちらも裸でしゃがみ込んだリアルな像となっています。


◆イタリア
ヴェネツィアの公衆トイレは基本的に有料で、一回につき1.5ユーロかかります。ウェブサイトでは1日に2回使えるトイレ・カードと1週間に10回使えるトイレ・カードが割引料金で購入可能。


◆スペイン
スペインではホテルでも一般家庭でもトイレにビデが備わっていることが多いのですが、これはスペイン周辺では水が貴重だったため、入浴代わりにビデで陰部を清潔に保っていたことの名残だそう。


◆フィンランド
環境先進国のフィンランドでは、微生物を使ってし尿を分解し堆肥化するコンポストイレが普及しています。別荘地帯や地方の家庭のほか都会の集合住宅が採用していることも。


◆ロシア
公衆トイレは少なく、あっても清潔なところは非常にまれなので、ホテルや高級デパートのトイレを使うのがおすすめ。便座カバーがないむき出しのトイレが多いことでも有名。


◆ギリシア
駅も含めて公衆トイレはほとんどないので、都心ならホテルのトイレを借りるのがベスト。それ以外は地元の人々もファーストフード店やカフェ、レストランのトイレを使っています。


◆トルコ
洋式と和式のトイレがありますが、和式はトルコ式と呼ばれるイスラム教圏ならではの水洗タイプ。トイレには蛇口と手桶があり、しゃがんで用を足した後は手桶の水と左手でお尻を洗います。


◆エジプト
エジプト随一のリゾート地シャルム・エル・シェイクには海底一面に無数の便器が転がる有名なダイビングスポットが。ホテルに使う便器を積んだ船がここで沈んだそうです。


◆南アフリカ
衛生面、治安面の両方から見て、公衆トイレはおすすめできません。高級ホテルや警備のしっかりしたレストラン、ショッピングモールなどのトイレを利用するのが無難です。


◆ケニア
ケニア旅行のハイライトはサファリツアーですが、サバンナに公衆トイレはないので、トイレに行きたくなった場合はブッシュやアリ塚などの影で大自然に溶け込んだトイレタイムとなります。


◆アメリカ
日本では常識となっている温水洗浄便座。ウォシュレットやシャワートイレと呼ばれている便座ですが、実は開発したのはアメリカの企業。ただしアメリカではほとんど見かけません。


◆カナダ
カナダには公衆トイレが殆どないので、カフェやファーストフード店のトイレを借りるのが一般的。アメリカなどと同じで、個室のドアは犯罪防止のために膝丈ぐらいまであいています。


◆メキシコ
メキシコのトイレは便座カバーが盗まれたり壊れたりしていることが多く、その場合はむき出しのまま利用することになります。地元の人々の中には大も小も中腰で用を足すという人も。


◆ブラジル
最近サンパウロで話題なのが音楽を奏でる小便器。便器内にある複数のボタンに小便をあてることで、自分の好きな演奏ができるという仕組み。市内のいくつかのバーに設置されています。


◆ペルー
公衆トイレはほとんどないので、ホテルやショッピングモール、カフェなどのトイレを使わせてもらうのが一般的。雑貨店で水を買うついでにトイレを貸してもらうのもよくあるパターン。


また、世界で使われている代表的な便座のタイプは「腰かけ式」「しゃがみこみ式」「折衷式」の3つだということ。


なお、これらは平田純一監修の「トイレの大常識」(ポプラ社)やTOTOのホームページを参考にしているとのこと。海外旅行に行く際にはこれらのことをしっかり頭に叩き込んでから旅立ちましょう。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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