敷くだけで熱を吸収する「化学式ノートPCクーラー 超強冷」の実力は?
特殊無機結晶の融解潜熱を利用することでノートPCを冷却できる、というバッファローの「化学式ノートPCクーラー 超強冷(直販価格4980円)」。熱伝導度の高いアルミニウム素材を使用することでファンなどの可動部品が無くてもマシンの蓄積熱を効率よく吸収し温度の上昇を防ぐことができるそうなので、実際に購入してその効果を試してみることにしました。
パッケージはこんな感じ。
15~16.4型に対応と書いてありますが、カスタマーサポートに確認してみたところそれ以外のサイズのPCでも使用可能とのこと。「対応PCシリーズ」に明記されているモデルのみが動作確認済みですが、それ以外のマシンが使えないというわけではないそうです。
ズズッと引き出すとこんな感じ。
表面に保護フィルムが貼ってあるので剥がして使用します。
サイズは幅395×高さ290ミリで、重量は約930グラム。
裏面はこんな感じ。
厚さは約9ミリです。
◆実際に使ってみた
・クーラーなし
まずは木製の机の上に直接PCを置いてYouTubeのフルHDムービーを連続で再生。マシンに負荷をかけた状態で温度を測定することに。なお、テストは室温25度の環境で、YouTubeのハードウェアアクセラレーションはオフにして再生を行っています。
約10分後のCPU温度は約59度になっています。
・クーラーあり
次にクーラーの上にノートPCを置いてテスト。
同条件で負荷をかけて10分経過した後のCPU温度は約60度になっています。
・クーラーなし
同じ方法で負荷をかけた状態のパームレストの温度は約27度。
・クーラーあり
クーラーを使用するとパームレスト温度が約26.4度になり、クーラーなしの場合と比較すると約0.6度冷えているとも言えますが、ほぼ誤差の範囲……。
◆まとめ
・クーラー未使用:負荷をかけた場合のCPU温度:約59度
・クーラー使用中:負荷をかけた場合のCPU温度:約60度
・クーラー未使用:負荷をかけた場合のパームレストの温度:約27.0度
・クーラー使用中:負荷をかけた場合のパームレストの温度:約26.4度
というわけで、今回実際に使ってみた条件下では「化学式ノートPCクーラー 超強冷」の冷却効果を残念ながら確認することはできませんでした。
原因として考えられるのは、今回使用した「ThinkPad X220 Tablet」とPCクーラーの間にあった隙間。このマシンにはゴム製の足が付いているので、本体の底面とクーラーが密着していなかったため十分に熱が伝わらなかった可能性があります。
とはいえ、多くのノートPCは底面が机などにピッタリととくっつくようには設計されていないハズなので、「MacBook Pro」のような比較的足が薄いマシンではもっと効果があるかもしれませんが、一般的なノートPCの下に敷かれた「化学式ノートPCクーラー 超強冷」が冷却効果を発揮できる場面はおそらく少ないと予想され、誤解を恐れず単刀直入に言うなら、同じ価格帯で普通にファンが回転して空気を送り込んで冷やす空冷方式の方がマシなはずです。
・関連記事
アルミ製冷却台「すのこタン。」購入、一体何度下がるのか実験してみた - GIGAZINE
温度によりファン回転数を自動調整できるノートPC冷却台「X-Wing」、実際にどれぐらい冷えるのか? - GIGAZINE
冷却効率・汚れ・騒音の3つの問題を一気に解決可能な次世代型ヒートシンク「Sandia Cooler」 - GIGAZINE
ファンなしで騒音対策はバッチリの油冷式パソコン - GIGAZINE
猛暑でも安心、内部に取り付けてノートパソコンを冷却できる超小型冷蔵庫 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in レビュー, ハードウェア, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article Ability to absorb heat by simply laying ….