全世界の音楽CD売上やデジタル販売の現状がよくわかるデータまとめ

by zivpu
いま全世界の音楽産業はどうなっているのか、実際問題、CDの売上はどうなっているのか?デジタル販売は順調なのか?という気になる各種データをまとめたものがGrabStats.comにて公開されています。
Music Industry Statistics, Industry Figures, and Information - GrabStats.com
まずは世界の音楽産業の動向から。表の数値の単位は億円です。

(単位:億円)
「音楽産業全体の売上」とはレコード会社、音楽出版社、音楽家、楽団員、作曲家、コンサートの開催地や興行会社などが得た総収入で、CDなどのパッケージ、オンラインやモバイルでのデジタル音楽、音楽出版、およびライブやコンサートでの収入も含んでいます。こうしてみると、ここ6年間、売上は増え続けています。
「レコード産業」とはパッケージ販売とデジタル音楽の販売を指します。数値は横ばいに近い値。一方、出版物はじわじわと伸びてきています。
上記と同じ数値を北米のみで見たもの。傾向は全世界と同じで、数値だけがスケールダウンしたものという印象。

(単位:億円)
また別のソースの数字として、アメリカの音楽産業で物理的パッケージ(CDやLP、カセット)とデジタルデータの売上を比較したものがこちら。

(単位:億円)
2003年のデジタルデータが「0」となっているのは「0ドルだった」のではなく「0億ドル(1億ドルには達しなかった)」ということ。ちょうど反比例のような関係にあり、2012年には逆転するのではないかと予想されています。ちなみに、2015年にはデジタル音楽の売上は1兆5000億円を越えると言われています。
デジタルデータの音楽の売上が伸びてきているのは世界的に見られる傾向で、2008年に世界でシングル曲は約14億回ダウンロードされました。内訳は北米が11億回、フランスが1億4500万回、日本が1億4000万回、イギリスが1億1000万回、ドイツが3740万回となっています。ちなみに、北米をアメリカに置き換えるとこの5ヶ国が世界のデジタル市場のトップ5で、アメリカが39%、日本が19%、イギリスが16%、フランスが12%、ドイツが9%です。
そして、2008年に世界で最もダウンロードされたシングル曲トップ10がこちら。日本のアーティストが2組ランクインしており、日本はがデジタル音楽市場で上位にいるというのが実感できるものとなっています。
1位:Little Wayne「Lollipop」910万回

2位:青山テルマ feat.SoulJa「そばにいるね」820万回

3位:Flo Rida feat. T-Pain「Low」800万回

4位:Leona Lewis「Bleeding Love」770万回

5位:Timbaland feat OneRepublic「Apologize」620万回

6位:GReeeeN「キセキ」620万回

7位:Katy Perry「I Kissed a Girl」570万回

8位:Alicia Keys「No One」560万回

9位:Usher feat. Young Jeezy「Love In This Club」560万回

10位:Chris Brown「With You」550万回

「動画サイトやファイル共有ソフトのせいでCDが売れなくなっている」という論調を見かけますが、こうして数字を見ると、デジタルデータの販売が行われるようになったので便利な方へと人が流れただけなのではないかと……。
・関連記事
30秒でわかる、音楽メディア30年間の変遷の歴史 - GIGAZINE
アナログレコードの売上高が前年比25%以上もアップすると予測されているアメリカの音楽市場 - GIGAZINE
「動画サイトはマイナスの影響、音楽の違法ダウンロードは年間12億ファイル」という調査結果を日本レコード協会が公表 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in メモ, Posted by logc_nt
You can read the machine translated English article Summary of data that understands worldwi….