スーツや燕尾服の後ろスリットのワケ

by 江哲翔MarCo

多くの人が毎朝仕事に出かけるとき、スーツを着ています。このスーツのジャケットは、よく見てみると背面にスリットが入っています。これは一体どういった理由からなのでしょうか。

背広 - Wikipedia

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スーツの背面にスリットが入っている理由について、「座ってシワにならないため」「お尻が突っ張るのを誤魔化すため」などと考える人もいますが、スーツの由来は馬にまたがる時のために着る乗馬服。

乗馬服の背面には「ベント」という切れ込みが入っており、中央に一本ある状態を「センターベント」と呼びます。これが現代のスーツの背中にあるスリットの由来です。

by marti mann

センターベントの燕尾服

by Eve of Discovery

その後剣を吊すためにスリットが両脇にある「サイドベンツ」が発達。後に鍵状となった「フックベント」といったバリエーションも生まれ、最終的にはスリットだらけのスーツが生まれたとのこと。なお、ベントが無い「ノーベント」がフォーマルスタイルとされています。

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ジーンズが作業着からファッションへと進化を遂げたように、乗馬服から今の形へと進化を遂げたスーツ。背面のスリットは言うなれば進化の名残であるわけです。