「Mass Effect 3」のN7ライフルを超精密に立体化

多くのファンメイドアイテムを作成してきた「Volpin Props」が、新たに「Mass Effect 3」に登場するN7ライフルを立体化し、その製作過程を公開しました。超精巧なN7ライフルが、一体どのようにして作られていくのかの過程をかなり詳細に見ることができるようになっており、ペイントの工程はムービーまで用意されています。
Volpin Props: N7 Rifle, Mass Effect 3
これが「Mass Effect 3」に登場するN7ライフル。

まず成型板(ここではMDF)にライフルのアウトラインを描き出します。

メインボディとなる部分と、後部ボディを切り出します。

これらのパーツを接着して固定し、乾燥させます。


成形板に凹凸をつけていきます。



スチレンボードでさらに細かいディティールを成形します。

スチレンボードを本体に張り付け。

MDFへのスチレンボード接着は、瞬間接着剤で簡単に行えたとのこと。

粘土を使って斜面を成形します。

粘土を削って平滑化。

メインボディ上部の受信機は、アクリルの棒と塩ビ、スチレンなどで成形。


ドラムマガジンの曲面は、スチレンシートを曲げて作ります。

横の局面はシントラと呼ばれる塩ビ素材で成形したとのこと。

グリップ部分の成形。ここでも曲面の成形が行われています。


これでメインボディの成形はだいたい完成。後で泣きを見ないように、隙間などが無いかきちんとチェックしないといけないとのこと。

次は塩ビでバレル部分を作ります。

バレルの後部には、塩ビでコネクタをくっつけます。

これはメインボディに取り付けるコネクタ。

コネクタでバレルとメインボディを接続できるようになっています。

同じように上部バレルを成形。

次はバレル下部のグリップを成形。土台となる部分をまず作ります。

次にグリップ部はシントラのブロックから切り出し、ディティールを刻みます。

成形したグリップ部分を接着。

同じように各部にグリップをくっつけていきます。



さらに細かいディティールを刻んでいきます。後部ボディにパーツを追加。

メインボディにボルトのディティールを追加。

レジンで銃口を成形。

銃口をくっつけて、さらに細かい溝などのディティールを加えると、ライフルのボディが完成。

完成したパーツから型を作ります。まずは半分の型を取ります。

半分が硬化したら、同じようにもう半分の型をとって、原型が完成。



メインボディと後部ボディは、発泡コアを切り出した土台に固定。


シリコンで型を取ります。


同様に反対側も型を取ります。

シリコンの型の外殻を作ります。

これで原型が完成です。



次は塗装工程。まずサテンブラックでの塗装を施し、次にシルバーで塗装します。


グリップ部分はフラットブラックに。


ベースのカラーが定着した後、ロゴなどを描き込みます。

このペイントの工程は、ムービーでより詳しく見ることができます。
High Speed Prop Weathering, M8 Avenger - YouTube
各パーツがひとつに接着され、N7ライフルの形が出来上がります。

これにウェザリングを施し、汚れや質感を表現。

これでN7ライフルが完成です。どの角度から見ても見事な作品に仕上がりました。







さらに詳細な写真は、Volpin PropsのFlickrやFacebookで見ることができます。
N7 Rifle (Mass Effect 3) - a set on Flickr


なお、Volpin Propsの他の作品には、「Bioshock」のビッグダディコスプレ用スーツなどすさまじいクオリティの作品があります。



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