ジョロキアとハバネロをたっぷり使った「激辛DANGER CURRY ver3」試食レビュー
世界一辛い唐辛子として2007年にギネス認定されたブート・ジョロキアと、100万スコビル以上の辛さを誇るハバネロなどを配合したオリジナルスパイスを調合、しかもそれらの原料は国産ハバネロの先駆けとなった京都・亀岡市の篠ファームのものを使用するなど、こだわって激辛とうまみを両立させたカレー「激辛DANGER CURRY ver3(デンジャーカレー)」を食べてきました。
Qoo`s CAFE
http://qooscafe.jp/
ここが「激辛DANGER CURRY ver3」を提供している、大阪・夕陽々丘にある「Qoo`s CAFE(クーズカフェ)」
店頭には何やら「激辛」というおどろおどろしい文字が。
いかにも辛いカレーが出てきそうな看板も。ただ、このロゴは「美味すぎて、食べ過ぎ危険という意味」でデザインされたのだそうです。
店内にはオーナーが集めた映画のポスターが飾られています。
これが目的の「激辛DANGER CURRY ver3」のポスター。ただ辛いだけなら唐辛子をむやみに入れれば誰でもできる、とのことで、スパイスにこだわって辛さとおいしさの両立を追求したとのこと。
「Qoo`s CAFE」はカレーとハンバーグが自慢の店で、つい最近、480グラムの肉を使った大ボリュームの「DHB48」も発売したそうです。ネーミングはAKB48にかけているだけでなく、ハンバーグの牛肉と豚肉の比率が48%だという意味もこめられています。
「焼きチーズハンバーグ」のポスターにかなり心ひかれたのですが、まずは「激辛DANGER CURRY ver3」に挑戦するためぐっと我慢。
2階にはネコたちがたくさん住んでいて、窓から下をのぞきこんでいます。本当はネコカフェを作ろうとしていたそうなのですが、諸事情で運営を取りやめたため、今は普通に飼育していて、お店からその姿が見えるように工夫しているのだとか。
これが原産国のバングラデシュで栽培された激辛唐辛子・ジョロキアの粉末。ハバネロを日本で初めて栽培したことで有名な京都・亀岡市の篠ファームのものです。
フタを開けたところ、そこそこ距離を取っていたにもかかわらず刺激的なにおいが鼻をつきました。取材に同席した篠ファーム代表取締役の高田実さんいわく、ジョロキアは原産国ならではの風味と現地の雇用創出を考慮してバングラデシュでの栽培しているのだとか。他の品種は一切混ぜられておらず、ジョロキア100%の粉末です。
通常メニューの「牛すじワイン煮込みカレー」にジョロキアの粉末を追加して辛さを出します。
明らかにジョロキア粉末が山になっているように見えるのですが……
ハバネロのペーストも入っているのだとか。
ついに「激辛DANGER CURRY ver3」(税込3000円)が目の前に運ばれてきました。
見た目はうっすらと赤いものの、見るからに危険な感じはせず。しかし、先ほどあれほどのジョロキア粉末が入っているのが見えていたので油断はできません。
上品な器に盛ってもらったのですが、やはりここはガッツリ食べるためにご飯にぶっかけてみました。一口目は「お、いける」と思ったものの、じわんと熱さが舌の上に広がってきて、二口、三口とスプーンを口に運んでいる間に辛さが口の中から喉の奥までを制圧し、「早く水か何かを口にしないと!!」という気分に。
ワインで煮込んだ牛すじ肉の風味が広がるのですが、それを越える速度で辛さがやってきます。もちろん辛いものを食べるときの鉄則で、水分はできるだけ口にしない方がいいです。鼻の方まで辛さがあがってくるのが分かります。すごい勢いで発汗作用が働き、少し涼しさすら感じました。3000円という価格はちょっと取っつきにくく感じますが、この価格設定はスパイス代だけでかなり原価がかかっているため。以前「救急車カレー」を食べた編集部員によると、辛さの種類は似ているものの、「確かに食べられないほどではないし、うまみは感じる」とのことなので、おいしく激辛を楽しみたい人や、夏の暑さに辛さで対抗したい人にはちょうどいいかもしれません。
比較のため、通常の「牛すじワイン煮込みカレー」(税込680円)も出してもらいました。
牛すじと25種類の野菜をじっくり煮込んだということで、素材のうまみとワインの風味がしっかりと味わえます。ノーマルの「牛すじワインカレー」にも篠ファーム産のハバネロが入っているため、ピリッとした辛さを含んでいますが、それをうまみが包みこんでくれるため、猛烈な辛さというわけではなく、食欲をそそるレベル。お腹のすいた男性だとボリューム不足に感じるかもしれないくらい、ぺろりと食べられる一品でした。
これは鶏肉をまるごと1羽、形がなくなるまで煮込んで作る「チキン煮込みカレー」(税込680円)。
ルー自体に鶏肉の皮などが溶け込んでいるため、ぷるっとした独特のとろみがついていて、肉の形は残っていないのに鶏肉のうまみを強く感じます。先に辛いものを食べたことを差し引いても、辛みはかなり押さえられていて甘口仕様なので、辛い物が苦手だけどおいしいカレーが食べたい、という人にはぴったりだと思われます。
どうにも気になってしまったので「焼きチーズハンバーグ」も作ってもらうことに。まずハンバーグをゆでて火を通し、それと同時にソースも軽くフライパンで温めたあと、熱した鉄板の上にその2つを投入するという手の込みよう。ソースが鉄板の上で熱せられ、ジュウジュウという食欲をそそる音と香りがしてきます。
「焼きチーズハンバーグ」はたっぷりのチーズに自家製ポテトサラダが添えられた一品。
参考に「DHB48」用のハンバーグのたねも並べてもらいました。これはかなり大きい。
まず肉がものすごく柔らかく、ナイフは不要で、フォークだけですぱっと切れるほどです。切っても肉汁はほとんど出てきませんが、それはつなぎに麩を使うなどして、うまみを中に閉じ込めているせいだとか。食べてみると、確かにうまみが凝縮されているのにあっさりとした口当たりで、脂のしつこさも感じないためどんどん食べられてしまいます。
「特にいい素材を使っているわけではない」とのことですが、素材ばかりよいものを使っても腕が悪くてダメにしてしまうケースもある中、それなりの素材であっても料理の用途や素材の特性を考えてしっかりと作り込んだらおいしくなるという例。これも「牛すじワインカレー」と同じく、男性だとぺろっと食べられてしまって拍子抜けするかもしれませんが、そんなときのために480gの巨大ハンバーグ「DHB48」があるので、もしお腹がすいているときはそちらを注文するのもアリです。
特別に2階のネコ部屋を見せてもらえることに。扉を開けるとネコたちが一斉に集まってきました。
ちょうどお昼すぎの時間帯だったからか、うつらうつらしているネコも。
あっという間にネコまみれ。
目が合ってしまいました。
総勢13匹のネコたちはすべてアメリカン・ショートヘアで、ほとんどが兄弟ネコたちですが、1匹は育児拒否された子ネコを引き取って育てたそうです。
「激辛DANGER CURRY ver3」は通常価格3000円ですが、共同購入型クーポンサイト「CooPa」で半額になるクーポンが販売されているため、興味のある人は利用してみてください。
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