オープンカーのように飛行中の風景が見える座席も、エアバス社が提唱する近未来旅客機のコンセプトデザイン
航空機を開発して各航空会社に供給しているエアバス社が、近未来旅客機のコンセプトデザインを公開しています。
オープンカーのように飛行中の風景を楽しむことのできる座席や、スポーツから会議まで行える多目的スペースを搭載するなど、かなり先進的な設備を取りそろえており、自分が乗り込むことを考えるとちょっとワクワクしてくるものとなっています。
近未来旅客機の詳細については以下から。The Future by Airbus - The Airbus Concept Plane
近未来旅客機のロゴマークもかなりスタイリッシュ。
本体の外観は現在の飛行機と大きく変わらないものの、尾翼が2つに分かれているのが特徴的。
このコンセプト機ではチェックインをチケットレスで行っています。
機体は前後の座席部分と、中央の共用部に別れています。
自分のシートの位置も自動的に示してくれます。
手荷物はカウンターに置いておくと自動的に回収される仕組み。
座席のデザインも今のものよりもスリムで、色合いもシンプルにまとめられています。座席と座席の間がセパレートになっていて、かなり今の飛行機よりゆったりとしているように見えます。
乗客の体温から発電する仕組みになっています。また、それ以外にも体の状態を感知して「水を飲む必要がある」「ビタミンを供給する必要あり」などといったことを自動判断し、適切なサービスが受けられるようにもなっているとか。
モニターが目の前に登場し、さまざまな情報を見ることができます。同様のものが現在の飛行機にも取りつけられてはいますが、前の座席の後部にモニターが埋め込まれている状態なので、目前に浮き出てくれる方が何かと便利そう。
先ほどカウンターに置いた手荷物は自動的に乗客の頭上あたりに格納されます。
続いて、共用部に移動していきます。
床に地球儀が投影され……
この飛行機が今どこを飛んでいるのかを表示してくれます。
この共用部はさまざまな使い道ができる多目的空間になっています。これはバーチャルゴルフを楽しんでいるところ。
普通であれば飛行機で移動した後に会議があるものですが、この機体であれば小規模な会議であれば開催可能。
床からテーブルが持ち上がり、バーとして使うこともできます。
続いておそらくファーストクラスなどにあたる席。
先ほどは機体後部の座席でしたが、今度は前部の座席に移動。天井などや窓など広範囲が透明な素材で作られているため、飛行中の空の様子を見ていることができます。
座席は傷を自己修復し、自浄作用を持ち合わせているため長時間のフライトでも清潔な座席に座れます。先ほどの座席と同じく、乗客の体温から発電をしている模様。
座席の向きを変えることもできるようです。
日光がまぶしければ、日が差し込んでくる部分に手をかざすだけで、ジェスチャーを感知した機体がそこにブラインドを下ろしてくれます。
外に見える山々の標高もモニターに表示。
夜になると、座席が深くリクライニングし、ファサードが1つ1つの座席の上に覆いかぶさります。
今後高齢者の搭乗が増えると予想されるため、エコノミー症候群をはじめとした健康面の弊害を極力低減するためにこのコンセプトデザインを作りあげたということです。現在の飛行機、特にエコノミークラスに関して言えば搭乗に体力を使うため、実用化に際してどこまでコンセプトの内容を実現できるかが期待されます。
デモムービーは下記リンクから見ることができます。
YouTube - The Future by Airbus - Concept plane cabin
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