デザイン

ユナイテッド航空の新ビジネスクラス「ポラリス」の座席デザインがスペシャル


アメリカ・シカゴに本拠地を置く航空会社・ユナイテッド航空が、2016年6月2日に新しいビジネスクラス「Polaris(ポラリス、北極星)」を発表しました。このポラリスの座席デザインは、プロダクトデザインや輸送関連のデザインを行うAcumenが特許を取得している「これまでにないユニークなデザイン」を採用しており、航空業界に大きな変化をもたらすことになるかもしれません。

Polaris Business Class
http://view.ceros.com/united/polaris-business-class/

Acumen Design Associates | Transport and Product Design Consultancy | London UK | United Launch all-new ‘Polaris’ Business Class experience with cabin-layout invented by Acumen
https://acumen-da.com/news-item/united-launch-all-new-polaris-business-class-cabin-invented-by-acumen/

ユナイテッド航空が新しく発表した新ビジネスクラスの「ポラリス」がどのようなものになっているのかは、以下のムービーを見ればわかります。

United Commercial - Polaris Business Class - YouTube


ポラリスの客室はこんな感じ。客室内の座席には隣接するシートとの間につい立があり、個人のスペースがしっかりと確保されています。


「UNITED POLARIS」


全てのシートが通路に面しているので、席を立つ度に他の乗客の前を通る必要がなくなります。


寝具などのアメニティは特注のもの。


シート前面には液晶モニター。


シートに座るとこんな感じ。正面と座席脇にひとつずつテーブルが配置されています。


シートはフルフラットで、通路から少しだけ角度がつくようにデザインされています。睡眠時に頭が通路から遠ざかるようにシートが設計されているのもポイント。


また、より良い睡眠のためのアメニティも充実しています。


シートはフルフラット時で6.6フィート(約2メートル)もあるので、ゆったりくつろぎながら空の旅を楽しめます。


乗客の睡眠の質を向上することに特化した座席となっており、実際に乗れば以下の様にスヤスヤ寝てしまうのかもしれません。


ムービーを見てもわかる通り、ポラリスの客室シートは足を伸ばして横になれるほど広々としたデザインです。この座席デザインは「ヘリンライン」と呼ばれるもので、Acumenが特許を取得しています。通常とは異なり、「通路方向から少しだけ角度がつけられた座席がある」というユニークなデザインは、客室内の空間を少しでも効率良く使用するためのデザインだそうです。

座席は以下の様に配置されており、シートとシートを重ねるように配置することで、縦長のスペースを確保しながら、全てが通路と面するようにデザインしています。


このデザインを考案したAcumenは、「ポラリスは航空業界に大きなインパクトを与えるだろう」と語っています。また、ポラリスは空間を有効活用することで、これまでのビジネスクラスにはないレベルの快適さを提供する、とのこと。

座席デザインのモックアップは以下の通り。


大手メーカーが製造するビジネスクラスの座席に大きな変化を与えるためにデザインされたヘリンラインは、ユナイテッド航空のポラリスで初めて採用されます。ユナイテッド航空では、「斬新すぎる座席デザイン」を採用するかどうかを決定するためにボーイング787での5日間の睡眠試験を行ったそうです。

以下の画像は、Acumenのイアン・ドライバーグCEOによる座席デザイン案のメモ書き。


なお、ユナイテッド航空は新ビジネスクラスのポラリスを、ボーイング787・エアバスA350・ボーイング777といった旅客機で展開していくことを明かしています。

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in 動画,   デザイン, Posted by logu_ii

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