一緒にファミコンで遊んでくれる「ファミリーコンピューターロボット」が発売後25年の時を越えて起動されるムービー

海外のゲーマーが妄想を膨らませた「スーパースーパーファミコン」という記事を以前お伝えしましたが、このコントローラーのモデルとなった1985年発売の「ファミリーコンピューターロボット」を起動させてみたムービーが公開されていました。

ファミリーコンピューターロボットは、1985年7月26日に発売されたファミコン用の周辺機器。このロボットで遊ぶためには、ファミコン専用ソフト「ブロックセット」か「ジャイロセット」が必要ですが、画面上から送信される光信号を直接ロボットの目で受け、ロボットが画面からの信号に従った動きをするという、完全に時代を先取りしすぎた感じのロボットで、こんな周辺機器が1985年に存在していたこと自体が驚きです。

ファミリーコンピューターロボットの詳細とその起動ムービーは以下から。ファミリーコンピュータロボット [FAMILY COMPUTER ROBOT] « ∆ + 0 / 9

これはファミリーコンピューターロボットの外箱正面の写真。ファミリーコンピューターロボットの全身像が写っています。

専用ソフト「ブロックセット」。プレイヤーは画面上のヘクター博士を操ってロボットへ信号を送り、画面からの信号を受け取ってロボットが目の前のブロックを実際に組み替えます。プレイヤーはゲーム画面上に現れた指定箇所にロボットがブロックを積むように指示を出しますが、正しくブロックが配置されたかはソフト側では判別してくれないため、プレイヤー側で確認する必要があります。2人対戦可能。

もうひとつの専用ソフト「ジャイロセット」。ファミリーコンピューターロボットのトレイにファミコン本体のIIコントローラをセットすると、ロボットがコマを押し下げる動きがA・Bボタンと連動して、画面上にロボットの操作が反映されます。ロボットがボタンを押すと、ゲーム画面上の赤・青のゲートが上下し、プレイヤーは迷路を進むことができるようになります。付属のスピナーは、ここにコマを設置しておくとロボットにA・Bボタンを同時押しさせることができる仕組みになっており、ステージによってはこの同時押しの操作が必要になります。

ファミリーコンピューターロボットについて、これまで知らなかったという人も多いかと思いますが、実はかなり多くのゲームに出演しており、もしかすると実は既にお目にかかったことがあるかも知れません。

◆ファミリーコンピューターロボットの出演作品
・スターフォックス64
・星のカービィ3
・メイド イン ワリオ
・ビューティフル ジョー
・F-ZERO GX
・ピクミン2
・ビューティフル ジョー 新たなる希望
・まわるメイド イン ワリオ
・さわるメイド イン ワリオ
・マリオカートDS
・おどるメイド イン ワリオ
・大乱闘スマッシュブラザーズX

下のムービーはスターフォックス64のセクターXの攻略映像。「HVC-09」というボスが登場しており、ファミリーコンピューターロボットに似た外見をしています。「クリエイターはドコダ」「ワタシを完成させなさい」などと発言しますが、ファミリーコンピューターロボットの開発者はゲームウォッチやゲームボーイなどを開発した横井軍平氏です。ちなみにファミリーコンピューターロボットの型番はHVC-012。

YouTube - スターフォックス６４ 作戦No.4 ～セクターX宙域～ 『宇宙基地のナゾ』

こちらは大乱闘スマッシュブラザーズXに登場する「ロボット」というキャラクター。見た目がファミリーコンピューターロボットそのものです。

YouTube - 大乱闘スマシュブラザーズＸ　裏技　ロボット無限最後の切り札

下のムービーは、発売当時に放映されたファミリーコンピューターロボットのCM。時代を感じさせます。

YouTube - ファミリーコンピュータ ロボットCM

こちらは店頭販促用のビデオ。

YouTube - ファミリーコンピューターロボット店頭販促ビデオ

そして下のムービーが、発売後25年の時を経て現代に起動されたファミリーコンピューターロボットの映像。きれいに外箱まで保存されており、電源を入れると実際にロボットが動きますが、画面と連動させて遊ぶことができない状態になっています。撮影者は1985年当時普及していたブラウン管テレビでないと動作しないのではないかと推測していますが、実際に遊んでいるところを見ることができないのは残念でなりません。

YouTube - a1bo-TV・Vol.64『ファミリーコンピュータ ロボット起動！！』