従来の3倍のエンジンブースターを装備した商業用ロケット「Falcon Heavy」が1年以内に打ち上げ予定
スペースX社は27本のエンジンブースターを持つロケット「Falcon Heavy」を1年以内に打ち上げる予定であることを発表しました。同社にとっては初のHLLV(Heavy Lift Launch Vehicle)となり、急成長している商業用宇宙産業にとって新たなマイルストーンとなる見込みとのこと。
従来型のFalcon 9を3本連結したような形状になるとのことで、見た目としてもなかなかインパクトのあるものになりそうです。
Falcon Heavyについての詳細は以下から。Falcon Heavy -- SpaceX's Powerful New Rocket - FoxNews.com
スペースX社の創設者Elon Musk氏は、従来のモデル「Falcon 9」の3倍のパワーを持つ「Falcon Heavy」を1年以内に打ち上げることを発表しました。下の写真はMusk氏と従来型の「Falcon 9」。「9」という名前の通り、エンジンブースターが9つ連なっているのが分かります。
Falcon Heavyは商業用ロケットとして最大のものとなる一方、機体の構成は通常のFalcon 9を基本として、その左右にFalcon 9の第1段部分を2機追加して液体酸素エンジンとして利用しているため、費用対効果も維持できると見込まれています。
ロケットエンジンの点火テストの様子。
こちらはデモ用のFalcon 9。
フロリダ州ケープカナベラル発射場に待機するFalcon 9。
12月8日に行われた、スペースX社にとっては歴史的なFalcon 9のテストフライト。これによってスペースX社は地球大気圏からの再突入を果たした史上初の企業となりました。
「ドラゴン」はFalcon 9の頂上に設置されている、円錐型の与圧カプセルとその後部に接続される円柱状の非与圧トランクから成る宇宙船。12月8日のテストフライトでは、Falcon 9から地球軌道上への切り離しが行われ、ドラゴンは地球を2周して無事に帰還を果たしました。
下の図はスペースX社のFalconシリーズを並べて比較した図。エンジンの構成やコアの数の比較表もついています。
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