「島耕作」を「秘密結社鷹の爪」のFROGMANがアニメ化した「週刊シマコー 大怪獣島耕作の巻（前編）」

2011年4月から日本テレビ系で放送される「臨死！江古田ちゃん」「島耕作」「ハトよめ」など5作品を「秘密結社鷹の爪」のDLEがアニメ化する新番組「ユルアニ？」の中から、「島耕作」シリーズをFROGMAN氏がFLASHアニメ化する「週刊シマコー」のパイロットムービー前編をお送りします。

「週刊シマコー」は、島耕作が課長でも社長でもない何かになってストーリーが展開されます。今回のパイロットムービーでは「大怪獣島耕作」となってその巨大な姿を東京都心に現してしまったが故に、テレビクルーのヘリに囲まれたり大学時代の同期に飲みに誘われたりと大忙しの展開が待ち受けていました。

巨大な島耕作がいろいろなドラマを繰り広げる本編映像は以下から。

YouTube - 「週刊シマコー 大怪獣・島耕作の巻（前編）」


ムービーの冒頭は、こんなタイトル画面から始まります。「島耕作」の部分は固定で、先頭につく役職がスロットのようにくるくる回っています。

今ちょうどモーニングで連載されている「社長島耕作」になるのかと思いきや……

「ドキ！女だらけの島耕作」というフレーズができあがりそうになります。彼のプレイボーイぶりからすると納得のフレーズではありますが、まだスロットは止まりません。

「ゲゲゲの島耕作」はちょっと想像がつかないような、と思っている内にこれも流れていってしまいます。

昨今の就労事情を反映した「派遣島耕作」が本当にあれば読んでみたいですが、これもスルーされていきます。

そして最終的には「大怪獣島耕作」となりました。できるビジネスマン・島耕作が一体どうして大怪獣に……

画面は切り替わり、テレビクルーの乗り込んだヘリコプターが現場の状況をレポート。何でも、仕事帰りのサラリーマンでごった返す新橋駅前に突如巨大な島耕作が現れたのだとか。

その言葉通り、夕暮れに映える東京タワーと東京スカイツリーのちょうど中間地点にそびえ立つ島耕作。自分の置かれた状況にかなり戸惑っています。

課長、部長、専務、社長と順調に出世したきたものの、彼はそれ自体は偶然だと思っていると独白。

「そうでなければ、自分が大怪獣になるなんていうこと、偶然以外にどんな説明がつくのか……」

途方に暮れていると、下の方から声がかかります。

「あ！」

大学時代の同期・後藤との再会。「こんなところにも偶然が……」と感慨深げな島耕作。

「時間あるんだろ？一杯つきあえよ」

「でも俺、見ての通り大怪獣だし……」

「大怪獣OKの店があるんだよ」というまさかの展開。

そうして後藤が島を連れて行ったのはどう見ても東京ドーム。

しかしよく見ると「小料理 恋し川」という看板がかかっています。東京ドームがある辺りの地名「小石川」とかけているものと思われますが、それどころの騒ぎではありません。

「なるほど、考えたな！東京ドームを小料理屋に改装するとは」と感心している島耕作。後藤も「誰も東京ドームが小料理屋だとは思わないから、いわば隠れ家的な店なんだ」と自慢げです。

「まあ、隠れ家なんて、まるではやってないみたい」と女将は不機嫌顔。いつ来てもガラガラじゃないかという後藤に対して、「これでも今、お客さん735人入ってるんですけど」と言い返しています。店が広すぎます。

いよいよ乾杯ですが、大怪獣である島耕作に出す酒をつぐのも一苦労のようです。

「じゃあ、偶然の再会に、乾杯」

「乾杯！」

島耕作が入っても余裕の広さ。さすが東京ドーム。

「企業戦士としてのこの数十年、働きづめできた俺にとって、何ら利害関係のない相手との屈託のない酒は、久々に酔うことの楽しさを教えてくれるようだった……」

こうして、大怪獣島耕作の夜はゆったりとふけてゆくのでした。

「週刊シマコー」を含む5作品がアニメ化される「ユルアニ？」は2011年4月から放送予定。「大怪獣島耕作」の後編は3月に公開されるとのことなので、オチが気になる人はその時期にネットで情報をチェックしてみるといいかもしれません。

・続き
ということで、その続きが公開されました。

衝撃のラストを迎える「週刊シマコー 大怪獣島耕作の巻」フルバージョン