カントリーミュージックが冬眠中のクマの目をさます

都市で生活していれば冬眠中のクマに偶然遭遇する機会はなかなか無さそうですが、もしばったり出くわしてしまったら、そのままそっと寝かせておくのが安全かと思われます。しかし、ある日突然自分の家の床下からクマのいびきが聞こえてきたら……どうしようもない気がしますが、そんな時はどうすればよいのでしょうか？

コロラド州の家の床下で発見された冬眠中のクマを追い払う作戦では、カントリーミュージックが使われたそうです。

詳細は以下から。Country Music Scares Bear

先週、コロラド州ボルダーにある病院Boulder Community Hospitalの職員用保養施設のコテージで、凍結した床下のパイプの検査をしていた配管工の男性は突然の動物のうなり声に驚かされました。男性が懐中電灯で周囲を照らしたところ、クマを発見したそうです。クマは冬眠中で、幸い男性が襲われることはありませんでした。

病院では州の野生動物保護局に連絡し、野生動物保護局の担当者は「クマを追い出すには騒音が一番」ということで、ラジカセを床下へ設置し、一晩中音楽を流し続ける作戦をとったそうです。翌朝見に行くとクマの姿は消えていたため、クマが再び戻ってくるのを防ぐため床下への入り口をふさぎ、一件落着となったようです。

なお、曲名やアーティストは明かされていませんが、流された音楽はカントリーミュージックだったとのこと。

Coreyu

たまたま担当者の好みでカントリーが選ばれたのか、あるいは逆に担当者がカントリー嫌いだったので「うるさい音楽」として使われたのかは不明ですが、クマはどんな曲を聞かされたのか気になるところです。

なお、実際に民家などで冬眠中のクマを発見した場合は、音楽で追い払おうとする前にすみやかに専門家へ連絡することをお勧めします。また、山歩きなどの際には、ラジオなどを鳴らしながら歩いているとクマの方で人の存在に気付いて接近を避け、遭遇を回避できるということもあるようです。