壊れたZIPファイルを修復して無事なファイルを救出できるフリーソフト「DiskInternals ZIP Repair」

大容量のZIPファイルを長時間かけてダウンロードしたのに、ファイルが壊れていて解凍できないという経験をしたことがある人は多いと思います。そんなとき、壊れたZIPファイルを修復して無事なファイルを抽出してくれるフリーソフト「DiskInternals ZIP Repair」が役に立つかもしれません。

ZIPファイルの破損は、ダウンロードしている最中に回線の異常などで接続が切れてしまった際に起こりやすく、そうした場合はたとえ8割～9割方ダウンロードが完了していても、通常の方法では解凍できなくなってしまいます。「DiskInternals ZIP Repair」は、そのような壊れたZIPファイルの構造を修復し、使用可能なファイルをサルベージしてくれます。

Fix zip file with DiskInternals ZIP Repair| DiskInternals
https://www.diskinternals.com/zip-repair/

ページ右端の「Download Now」をクリックしてダウンロード開始。

ダウンロードしたインストーラーをクリック。

「Next」をクリック。

「I Agree」をクリック。

インストール先のフォルダに問題が無ければ「Next」をクリック。

スタートメニューフォルダの設定先と名前に問題が無ければ「Install」をクリックしてインストール開始。

「Finish」をクリック。これでインストールは完了。

ソフトを起動する前に、サンプルとして破損したZIPファイルを作成します。

破損する前の段階では、XP以降のWindowsなら、ファイルを右クリックして「プログラムから開く」→「エクスプローラー」で解凍が可能です。

エクスプローラーで開いたファイルの中身。

中にはBMPファイルが20個入っています。

BMPファイルはそれぞれこんな感じで、ファイル名に対応した数字の画像です。これは「001.bmp」。

この状態で「sample.zip」のプロパティを見ると、容量が3.01MBになっていることが分かります。

これをサーバーにアップロードして、ダウンロード中にわざと接続を切断して、破損したZIPファイルを作ります。ファイル名は同じですが、容量が減って2.69MBになってしまいました。

これを同様にエクスプローラーから開きます。

すると圧縮フォルダエラーが表示され、開くことができません。

サンプルが用意できたので「DiskInternals ZIP Repair」を起動。「Next」をクリック。

で先ほどの画面から「Corrupted fail」に「sample.zip」を指定。すると自動的に「Repaired file」の項目が同じフォルダ内に指定されるので「Next」をクリック。

ZIPファイルの中をサーチした結果が表示されます。「Next」をクリック。

19個のファイルが修復されたというメッセージが表示されました。「Finish」をクリック。

こちらが新たに生成された修復済みファイル。

先ほどと同様にエクスプローラーで開くと、破損した「sample.zip」では開くことのできなかったファイルの中身が表示されました。

フォルダの中にはサルベージされたBMPファイルが並んでいます。もともと20個入っていたのですが、20個目はダウンロードできていなかったようです。

「001.bmp」を開いてみます。

無事に画像を閲覧することができました。

「001.bmp」から「015.bmp」までは正常に開くことができました。

「016.bmp」でエラーが発生。

「展開を完了できません」とのエラーメッセージ。切断時点でダウンロードが完全に終了していなかったのか、あるいは別の問題なのかは不明ですが、「016.bmp」から「019.bmp」まで4つのファイルに同様のエラーが発生しました。しかし001～015.bmpまでのファイルを救出できたことを考えると、「DiskInternals ZIP Repair」はいざという時の心強い味方になりそうです。