乗り物

中国のステルス戦闘機「殲20」の試験飛行動画


中国が開発中のステルス戦闘機「殲20」が1月11日に行った試験飛行の動画を集めてみました。

開発中の機体に関する情報は、本来であれば最高レベルの軍事機密に属するため、特に中国のように政府が厳しく情報統制を行っている国であればネットからデータが削除されていてもおかしくないのですが、むしろ大手ポータルサイトからでも見られるようになっているため、専門家は中国政府が意図的に広めているのではないかと推測しています。

動画は以下から。
まず、これは1月5日に行われたテストの様子。滑走試験なのか、離陸まではしなかったようです。

YouTube - [China Today 2011-01-05 720HD] chinese stealth fighter j20 flight test video


1月9日に再び滑走試験が行われました。

YouTube - 元月9日國軍再次截獲中共殲20匿踪戰機最新高滑測試之清晰影像 7 (長時版)


そして1月11日の午後、とうとう試験飛行で「殲20」が離陸。前半は先の滑走試験の様子や、他の航空機の離陸が映っており、「殲20」が実際に飛ぶのは映像の3分6秒すぎからです。ただ、ちょうど離陸する瞬間は若干引き気味に撮っているのと、立ち木が邪魔になったことで、ぼんやりとしかわからない映像になっています。

YouTube - 中国隐形战机J20首飞/Chineses PLAFA J20 stealth fighter test fly


これが飛び立った直後、中央ちょっと左寄りのグレーの影が「殲20」。


中央右よりのゴミのような黒い点が飛行中の「殲20」だと見られます。カメラがかなり引いて撮っているため、ほとんど姿がわかりません。


着陸して戻ってきました。


こちらは着陸の瞬間。見物客がかなり大勢いて、歓声を上げています。

YouTube - 國軍1月11日成功截獲部分中共殲-20戰機首飛清晰影像 8 (著陸)


「殲20」は中国の人民解放軍が開発しているステルス戦闘機で、中国国内の航空機メーカーが開発し国産エンジンを搭載した第5世代戦闘機です。

2010年12月に四川省で滑走試験を行い、2011年1月11日午後には飛行試験を実施。そのいずれも様子を撮影した写真や動画が上記のようにネット上に広がっています。開発中の新鋭機の情報は最高レベルの軍事機密であるにもかかわらず、情報コントロールが容易なはずの中国でこれらの情報が即座に削除されていないのは中国政府が意図的に情報を広めているのではないかという疑いがあるそうです。

ちなみに、以下は12月の滑走試験の様子の写真です。


Black Horizon: Happy New Year - More Chinese J-20 photos flooding the Internet.


なお、試験飛行が行われた1月11日はちょうどアメリカのゲーツ国防長官が訪中したタイミングで、試験飛行のことを聞いたゲーツ国防長官は懸念を示したそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
レーダーに映りにくく超音速で飛べる次世代戦闘機F-35B、垂直着陸実験にも成功 - GIGAZINE

最強戦闘機F-22 ラプターの写真いろいろ - GIGAZINE

垂直離着陸可能なステルス戦闘機「F-35」の組み立て写真とムービー - GIGAZINE

戦闘機が音速付近で発する楕円状の雲が良く見える写真とムービー - GIGAZINE

in 乗り物,   動画, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.